ベビー用品の西松屋はEC売上45%増の26億円、通販専用デポの稼働でサービス強化
2021年2月期にEC売上高100億円をめざす
子供服大手の西松屋の2017年2月期におけるEC売上高は、前期比145.9%増の約26億円だった。
「インターネット販売の拡大による新たな顧客層の獲得」を成長戦略の1つに掲げ、物流センターを新設して配送日数を短縮するなどサービス向上に取り組んでいる。
贈答用のニーズを取り込むため「西松屋チェーンギフトカード」の取り扱いも開始している。
2016年12月にEC専用の配送センター「ネット東日本センター」を茨城県常総市内に開設。午前中の注文は当日発送、正午以降の注文は翌日発送が可能になった。複数の商品を一括配送する体制も整えた。
従来のEC物流はリアル店舗向けの物流センターを使っていたため、オペレーションがECに最適化されていなかったため、注文から商品発送までに3~5営業日かかることもあった。
また、複数の商品を同時注文した場合、商品が保管されている物流センターが異ると商品を同梱できないことも課題だった。
西松屋のネット通販は、都市部など出店しにくいエリアの顧客獲得を進める目的などで展開。KDDIコマースフォワードが運営する「Wowma!(ワウマ)」店を公式通販としてネット通販を展開し、楽天市場などにも出店している。
ネット消費の伸張を見据え、今後もEC事業の強化を図る。海外販売も視野に入れており、2021年2月期にEC売上高100億円をめざす。
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