再配達削減へて向けオープン型宅配ロッカー「PUDO」の設置加速、佐川との共同利用も
首都圏や名古屋、大阪といった都市部の駅や集合住宅、コインパーキング、ホテルなどへの設置が進む
ヤマト運輸が普及を先導しているオープン型宅配ロッカー「PUDO」の設置が進んでいる。
首都圏や名古屋、大阪など都市部の駅や集合住宅、コインパーキング、ホテルなどに設置。佐川急便の不在荷物も取り扱うロッカーを拡充するなど、ユーザーの利便性向上を図っている。
「PUDO」は複数の宅配業者が共同利用するオープン型宅配ロッカー。フランスの郵便機器製造会社ネオポストシッピングとヤマト運輸による合弁会社Packcity Japan(パックシティ ジャパン)が設置や運営、管理を行っている。
ECサイトの利用者は商品を購入する際、受取場所として「PUDO」を選択すると、荷物がロッカーに届く。荷物が収納されると購入者にメールで通知。購入者はパスワードを使ってロッカーを解錠する。
「PUDO」は首都圏や名古屋、大阪などで設置が広がっている。5月15日にはドラッグストアモリの店舗、18日にはレンブラントホテル厚木、19日には東葉高速鉄道の東海神駅など4駅に設置した。
5月21日には、新京成線の元山駅と、くぬぎ駅に設置されていた宅配ロッカーで佐川急便の荷物の取り扱いを開始している。
Packcity Japanは2022年までに全国の駅、百貨店、コンビニエンスストアなど5000か所に設置する計画だ。
近年、配送会社の人手不足が深刻化する中、不在による再配達の削減が課題になっている。国土交通省が2015年に取りまとめた報告書では、2015年時点で再配達の件数は約7億4000万個、宅配便の約2割にあたる。
再配達削減に向けて「PUDO」の導入は加速しているものの、現状では佐川急便など他社との共同利用は一部地域にとどまっている。
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