石居 岳 2019/9/20 11:00

ディノス・セシールは9月18日、ファッションに特化したSNS型採用プラットフォームを提供するREADY TO FASHIONに出資したと発表した。

READY TO FASHIONが実施した第三者割当増資を引き受けたが、出資額は公表していない。

READY TO FASHIONは、ファッション業界に向けたSNS型の採用プラットフォームを展開するスタートアップ企業。ファッション業界人向けのファッションビジネスマッチングアプリやオウンドメディアを運営している。自社で組織する若年層ファッションコミュニティや各種SNSなどによりコミュニケーションを通じ、従来型の転職市場では採用しにくい多様な人材をプール。独自にデータベース化している。

READY TO FASHIONが提供するサービスは企業から採用候補者へ直接のアプローチが可能で、コストパフォーマンスの高いサブスクリプション型の料金体系。既存の求人サービスと比べて独自性が高く、ファッション分野のHRテック領域では注目の企業という。

ファッション事業を展開するディノス・セシールにとって、新たな戦略を立案していく上で人材確保は大きな課題となりつつある。人口減少や終身雇用意識の低下、それによる採用コストの増加があるためだ。

働き方の多様化が進み、既存の採用システムだけでは拾いきれない、専門スキルを有する優秀な人材の獲得競争が過熱する中で、リファラル採用が注目されていることからも、積極的に人との接点を生み出していくREADY TO FASHIONのスキームが、将来的にファッション分野にとどまらない拡張性もあると判断。資金調達に応じることにした。

ディノス・セシールは、自社事業と将来的に連携の可能性があり、社会全体の課題解決にもつながるような最先端の事業領域に対し、積極的な投資を検討していく。

ディノス・セシールは7月11日、サイバーセキュリティ関連サービスのFlattへも出資している。Flattが実施した第三者割当増資の引受先はディノス・セシールのほか、サイバーエージェント、メルカリCTOの名村卓氏。2社と名村氏で約2億2000万円を出資した。Flattは、企業などにサイバーセキュリティ関連のサービスを提供するスタートアップ企業。

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