健食通販市場の2018度は5134億円で1.7%増、1位はサントリーウエルネスで855億円
TPCマーケティングリサーチが「2019年 健康食品の通販事業戦略調査」を公表。通販健康食品市場は10年間で約1.3倍に拡大している
TPCマーケティングリサーチがこのほど公表した「2019年 健康食品の通販事業戦略調査」によると、2018年度の通販健康食品市場は前年度比1.7%増の5134億円だった。市場規模は10年間で約1.3倍に拡大している。通販各社が主力製品に次ぐ商品の育成に注力していることが、市場の拡大に寄与しているという。
通販健康食品市場は年々拡大しており、2007年度以降で成長率がマイナスだったのは2014年度のみ。
2018年は「サプリメント」が3925億円、「青汁」は514億円
商品分野別の販売金額は「サプリメント」が3925億円(構成比76.5%)、「青汁」が514億円(同10.0%)、「飲料」が458億円(同8.9%)、「食品」が236億円(同4.6%)。
「サプリメント」の販売金額は前年度比1.4%増だった。味の素やファンケル、エポラ、ニッピコラーゲンといった企業が機能性表示食品制度を活用することで差別化を図り、売り上げを伸ばしているという。
サントリーが4.4%増の855億円でトップ
企業別の販売金額の内訳を見ると、2018年度はサントリーウエルネスが855億円(構成比16.7%)で1位。次いでDHCが383億円(同 7.5%)、やずやが179億円(同3.5%)、山田養蜂場が169億円(同3.3%)、えがおが161億円(同3.1%)。
1位のサントリーウエルネスの販売金額は前年度比4.4%増。主力商品の「セサミンEX」をはじめ、機能性表示食品の「グルコサミンアクティブ」や「オメガエイド」などを積極的に訴求し、売り上げを伸ばしているという。
TPCマーケティングリサーチは2019年度の通販健康食品市場の見通しについて、健康志向の高まりや高齢化の進展などで血圧調節などを訴求する生活習慣病関連商品のほか、インナービューティー商品が売り上げを伸ばすと予測している。
【調査要覧】
- 調査対象:健康食品全般。サプリメント、青汁、飲料、食品の 4 分野に分類している。
- 調査期間:2019年5月~2019年9月
- 調査対象企業:味の素株式会社、株式会社えがお、株式会社オルビス、キューサイ株式会社、小林製薬株式会社、 サントリーウエルネス株式会社、株式会社世田谷自然食品、株式会社ディーエイチシー、 株式会社ドクターシーラボ、株式会社ファンケル、森下仁丹株式会社、株式会社山田養蜂場、 ライオン株式会社、株式会社エバーライフ、株式会社健康家族、大正製薬株式会社、 株式会社富士フイルムヘルスケアラボラトリー、株式会社わかさ生活、その他の注目企業 (株式会社やずや、万田発酵株式会社、株式会社トウ・キユーピー、八幡物産株式会社、株式会社ビーボ、 株式会社リフレ、サンスター株式会社
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