石居 岳 2019/10/30 10:00

視聴行動分析サービスを提供するニールセン デジタルは10月29日、消費者のマルチスクリーンの利用動向「ニールセン デジタル・コンシューマー・データベース2019」を基に、消費者のマルチスクリーン利用状況の分析結果を発表した。

ショッピングカテゴリーに注目すると、2017年には約半数の人が「商品を購入するため」にスマートフォンよりもパソコンを利用していたのに対し、2019年の調査ではスマートフォンがパソコンを逆転した。パソコンは7ポイント減少した一方、スマートフォンは4ポイント増加している。

「買い物に関する情報を得るため」には、2017年からすでにスマートフォンの利用がパソコンを上回っていたが、2年でさらに3ポイント増加。パソコンとの差が広がった。

消費者のマルチスクリーン利用状況の分析結果 デバイスの利用目的
デバイスの利用目的

デジタルネーティブとも言われる30代以下のショッピング関連の動向に注目すると、オンラインでの購入経験の多いカテゴリーでは、実店舗で購入する際にもオンラインで検討していることがわかった。

特にファッション、化粧品、電化製品は実店舗で購入する際にも、オンラインで検討する割合が最も高く、それぞれ約半数となっている。

30代以下のカテゴリー別オンライン購入経験、実店舗購入時のオンライン検討経験
30代以下のカテゴリー別オンライン購入経験、実店舗購入時のオンライン検討経験

30代以下がどのような情報を信頼するかを情報ソースごとに見ると、1位は「知人から勧め」、2位は「オンラインに投稿された消費者の意見」、3位は「ブランドのウェブサイト」となり、それぞれ2017年から信頼度が増加している。

なかでも「オンラインに投稿された消費者の意見」は2017年から12ポイント増加し、最も増加率が高い情報源となっている。2017年と比較して、デジタルメディアは全般的に信頼度が高まっていた。

30代以下が信頼する情報、広告
30代以下が信頼する情報、広告

「ニールセン デジタル・コンシューマー・データベース2019」は、デバイス(スクリーン)とコンテンツ(サービス)の両面から、利用状況を調査することで、今日の消費者が「どのデバイスから」「何を視聴し、どんなサービスを利用」しているのかを俯瞰できる基礎調査データ。2012年から継続調査を行っている。

2019年の調査は9月6~9日、スマートフォン、パソコン、タブレットのいずれかのデバイスを通して、月1回以上インターネットを利用している全国の15歳(高校生)以上の男女合計2984人を対象に調査を行った。

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