コロナ禍で最も利用されているECモールは楽天市場。アマゾン、楽天、ヤフーの利用者属性はどうなった?【ニールセン調査】
ニールセン デジタルは6月15日、ニールセン デジタルコンテンツ視聴率の月次レポートをもとに、ECサービス利用状況を発表した。
月次レポートの対象は、「Amazon」「楽天市場」、ヤフーのショッピングといった3大ECモール。
2021年4月の月次レポートについて、利用者数が多い大手ECモールのターゲットGRP(TARP、世帯を対象にした延べ視聴率)を性年代別で見ると、「楽天市場」(Rakuten Ichiba Shopping)がどの性年代別でも他のモールを上回った。
女性35~49歳のTARPは最も高く6040%。男性でも他のモールを上回り、50歳以上ではのTARPは3527%、35-49歳は3387%だった。
PCとモバイルの重複を除いたトータルデジタルで最も視聴者数(18歳以上)が多かったのは「楽天市場」。5370万人が月に平均66回利用(閲覧のみの利用も含む)し、(世帯を対象にした延べ視聴率)は3282%だった。
次いで、Amazonの視聴者数が5120万人で、平均利用回数が35回、GRPは1675%。
視聴者数のリーチ(定期間内にどれだけの人が閲覧したかを示す割合)を性年代別に見ると、女性ではどの年代でも「楽天市場」が最も高い。男性の18~34歳では「Amazon」のリーチが高く、67%となっている。
2020年以来、長期化する新型コロナウイルスの影響でECモールの流通総額は拡大している。消費者のマルチスクリーンの利用動向調査「ニールセン デジタル・コンシューマー・データベース2020 (Nielsen Digital Consumer Database 2020)」によると、オンラインショッピングのサービスは、商品を買う場所だけではなく、商品の認知獲得や購入にあたっての検討場所としての役割も増したと分析している。
今後、ECモールをメディアとして活用して広告を出稿、そこで消費者とコミュニケーションを取るブランドが増えていくことも考えられるとまとめている。