石居 岳 2021/6/18 9:00

京王百貨店はLINEミニアプリを活用し、顧客のエンゲージメント向上、コミュニケーションの強化など、“ファンづくり”を促進する取り組みを始めた。

京王パスポートカード会員の顧客向に向けて、3月に「Keio BEAUTY LINEミニアプリ」、6月には「京王百貨店 新宿店LINEミニアプリ」の提供を開始した。

「Keio BEAUTY LINEミニアプリ」と「京王百貨店 新宿店LINEミニアプリ」は、京王パスポートカード会員向けに、デジタル会員証の発行、アプリ会員限定のアップポイント優待、会員限定サンプルクーポンの発行、新商品発売情報や特集ページの閲覧などを提供するLINEミニアプリ。

会員証機能を通じたLINEアカウントと京王パスポートカード会員情報の紐付けにより、会員160万人とのOne to Oneコミュニケーションを実現、販売活動や顧客サービスのDXを支援する。

京王パスポートカードを保有している顧客は、京王百貨店店頭などに設置されたQRコードからそれぞれのミニアプリ登録画面にアクセスし、京王パスポートカード会員情報を入力することで、会員限定の特別優待や自分に合ったサービスが受けられるようになる。

「Keio BEAUTY LINEミニアプリ」は化粧品専用ミニアプリで、コスメ関連のニュースや店舗で利用できるクーポン、アプリ内で告知する商品が購入できるECサイトへのリンクなどを提供。

会員限定ポイントアップやサンプルクーポン発行、コスメカレンダーやビューティー情報発信などの施策により、提供開始から3か月弱で約1万人がデジタル会員証を発行。顧客との新たなタッチポイントを広げていく。

京王百貨店がLINEミニアプリを活用 「Keio BEAUTY LINEミニアプリ」
「Keio BEAUTY LINEミニアプリ」のイメージ

「京王百貨店 新宿店LINEミニアプリ」は京王百貨店新宿店専用ミニアプリ。催事情報やキャンペーン情報をはじめとした京王百貨店新宿店のニュースのほか、クーポン、ECサイトへのリンクなどを提供する。

京王百貨店がLINEミニアプリを活用 「京王百貨店 新宿店LINEミニアプリ」
「京王百貨店 新宿店LINEミニアプリ」のイメージ

京王百貨店では、ショッピングや電車・バスなどの利用で京王グループ共通ポイントをためたり使ったりできる会員サービス「京王パスポートカード」を展開。京王百貨店新宿店において、友だち登録者数5万人を超えるLINE公式アカウントも運営している。ただ、LINE公式アカウントでは自社会員情報とひも付けた施策は行えないため、これまで会員情報に基づく顧客へのサービスやアフターフォローは主にアナログ施策で行ってきた。

昨今のデジタル化の加速により多様化する顧客の購買行動、コロナ禍で高まるECの購買需要への対応として、デジタルでの顧客接点拡大と顧客1人ひとりに合わせたサービス提供が必要と判断。会員情報とひも付けた施策が行えるLINEミニアプリの活用を決めた。

LINEミニアプリの導入には、アイリッジの「FANSHIP for ミニアプリ」を活用している。

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