藤田遥 2021/6/18 8:00

MMDLaboが運営するMMD研究所が発表した「食材宅配に関する利用実態調査」によると、ネット注文で食材宅配サービスで生鮮食品の購入経験者が最も多いのは60代、冷凍弁当や惣菜などは20代であることがわかった。

予備調査は18歳~69歳の女性1万人、本調査はネット注文食材宅配を現在利用している327人、注文食材宅配を検討しているまたは興味がある231人が対象。期間は2021年5月17日~5月18日。

食材宅配サービスは「おうちCO-OP」「コープデリ」「イオンネットスーパー」が上位

直近1年以内に生鮮食品のネット注文・配送を利用したことがある人に、最も利用している食材宅配サービスを聞いたところ、「おうちCO-OP」(12.8%)が1位で、2位「コープデリ」(12.4%)、3位「イオンネットスーパー」(12.1%)だった。

MMD研究所 調査 ネットスーパー 最も利用している食材宅配サービス
最も利用している食材宅配サービス(n=1356)(出典:MMD研究所)

「生鮮食品のネット注文・配送」の利用経験、60代が最多

ネット注文・配送の利用経験について、生鮮食品と冷凍弁当・できあがった惣菜をそれぞれ年代別に見たところ、「ネット:野菜・果物や肉・魚など食材の注文・配送」で利用経験が最も多かったのは60代で22.4%。「ネット:冷凍弁当やすでにできあがった惣菜の注文・配送」では20代が最多で10.9%だった。

MMD研究所 調査 ネットスーパー ネットで野菜・果物や肉・魚など食材の注文・配送の利用経験 年代別
ネット:野菜・果物や肉・魚など食材の注文・配送(年代別、出典:MMD研究所)
MMD研究所 調査 ネットスーパー ネットで冷凍弁当やすでにせきあがった惣菜の注文・配送の利用経験 年代別
冷凍弁当やすでにできあがった惣菜の注文・配送(年代別、出典:MMD研究所)

普段の食材・食品購入経験1位は「生鮮食品のネット注文・配送」

「日常生活において食材・食品を購入する」と回答した人に、普段の食材・食品を購入する際に利用したことがあるサービスを聞いたところ、「現在利用している」「過去利用していた」を合わせた利用経験が最も多かったサービスは「ネット:野菜・果物や肉・魚など食材の注文・配送」(21.1%)。次いで、「カタログ(紙面):野菜・果物や肉・魚など食材の注文・配送」(19.0%)「ネット:冷凍弁当やすでにできあがった惣菜の注文・配送」(6.2%)。

MMD研究所 調査 ネットスーパー 普段の食材・食品を購入する際に利用したことがあるサービス
普段の食材・食品を購入する際に利用したことがあるサービス(n=8861、出典:MMD研究所)

食材宅配サービスに求めることは「鮮度」や「国産であること」

ネット注文の食材宅配サービス利用者を現在利用している人、サービス利用を検討または興味のある人に対して、食材宅配サービスに求めることを聞いたところ、両者ともに「食材の鮮度」(現在利用者:44.0%/検討・興味あり:59.7%)が最多だった。次いで「国産・地場産」(36.7%/45.0%)「季節感がある・旬の食材」(30.3%/43.7%)だった。

MMD研究所 調査 ネットスーパー 食材宅配サービスに求めること
食材宅配サービスに求めること(ネット注文食材宅配の現在利用者、検討している・興味がある人別、複数回答可、出典:MMD研究所)

食材宅配サービスの利用理由は「重いものを届けてくれる」「時間を気にせず注文できる」

ネット注文の食材宅配サービス利用者に利用理由を聞いたところ、「重たいものを届けてくれるから」(48.3%)がトップ。次いで「時間を気にせず注文できるから」(37.6%)「買い物に行く時間を節約できるから」(35.2%)だった。

MMD研究所 調査 ネットスーパー 食材宅配サービスを利用する理由
食材宅配サービスを利用する理由(n=327/複数回答可、出典:MMD研究所)

店舗での買い物の悩みは「重い荷物を運ぶのが大変」「目新しさがない」

日常生活において食材・食品を購入する人に店舗で買い物をする際の大変なこと・不安・悩みについて聞いたところ、「重い荷物を運ぶのが大変」(38.4%)が最多。「買い物のために外出するのが面倒」(23.6%)「いつ行っても特に変わりなく、目新しさがないのでつまらない」(21.3%)と続いた。

MMD研究所 調査 ネットスーパー 店舗での買い物をする際の大変なこと・不安・悩み
店舗で買い物をする際の大変なこと・不安・悩み(n=8861/複数回答可)(出典:MMD研究所)

自宅で調理・食事をする機会、「夕食」が最多

調査対象者に、日々の食事で最も割合が多い食事内容について聞いたところ、朝食では「家庭内食(自宅で素材から調理したもの)」74.6%、「食べない」が14.6%、「調理済み(惣菜や弁当など、テイクアウト・デリバリー含む)」が9.7%だった。昼食は「家庭内食」67.5%、「調理済み」18.8%、食べない「5.2%」。夕食は「家庭内食」が87.7%、「調理済み」が8.0%、「食べない」が2.6%だった。

MMD研究所 調査 ネットスーパー 日々の食事で最も割合が多い食事内容
日々の食事で最も割合が多い食事内容(n=10000)(出典:MMD研究所)
調査実施概要
  • 調査タイトル「食材宅配に関する利用実態調査」
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2021年5月17日~5月18日
  • 調査対象:【予備調査】18歳~69歳の女性、【本調査】ネット注文食材宅配を現在利用している女性、ネット食材宅配利用を検討しているまたは興味がある女性
  • 有効回答:【予備調査】1万人、【本調査】558人
  • 設問数:【予備調査】14問、【本調査】8問
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