ヤマダ電機が一部店舗に導入した顔認証決済サービス「ヤマダPay」とは?
ヤマダ電機は2月28日、顔認証技術を使った決済サービス「ヤマダPay」を「YAMADAweb.com」の5店舗に導入した。
ユーザーが自分の顔をスマホで撮影し、会員アプリに顔の画像を登録しておくと、店頭に備え付けられたカメラで顔を認証するだけで決済を行える。
LABIカード会員の「ケータイdeクレジット」を登録している顧客が対象。開始時点ではAndroid版アプリのみをリリースしている。
「ケータイdeクレジット」を利用している会員が「ヤマダPay」を利用するには、あらかじめアプリに顔の画像を登録しておく必要がある。
店頭で商品を購入する際、レジに備え付けられたカメラで顔を撮影し、会員本人であることが確認できれば決済が完了するという。
「ヤマダPay」の導入店舗は2月28日時点で「仙台センター店」「つくば店」「江東新砂店」「武蔵村山店」「神戸北店」の5店舗。今後、導入店舗を拡大する方針。
「ヤマダPay」はトリプルアイズ社が開発したAI画像解析プラットフォーム「AIZE (アイズ) 」をもとに開発された。ヤマダ電機は2019年11月から従業員を対象に「AIZE」の実証実験を行ってきた。高い認証技術で安心・安全な決済サービスを提供できる環境が整ったとして「ヤマダPay」の導入に踏み切った。
「AIZE」は顔の画像情報から顧客の性別や年齢、感情などを読み取り、店舗の品ぞろえやメニューの充実につなげることができるという。ただ、ヤマダ電機広報は、現時点では「AIZE」の画像分析の結果を店頭の品ぞろえに活用することはないとしている。
「YAMADAweb.com」はネットとリアルの融合を進めている店舗形態。店頭の値札にネット価格を表示しているほか、商品に割り当てられたQRコードをスマホで読み込むと口コミをチェックできる。ネットで注文した商品を店頭で受け取ることも可能。