アルペンの新しい生活様式ニーズを開拓するEC連動のバーチャル店舗とは
スポーツ用品販売のアルペンは、全国の「スポーツデポ」「アルペン」、ECサイトで販売していた自社オリジナルのスポーツライフスタイルブランド「TIGORA(ティゴラ)」の販売を強化する。
初の直営店「TIGORA by SPORTS DEPO」を9月18日、ららぽーと立川立飛にオープン。10月初旬には新しい生活様式における新しいショッピングの楽しみ方としてEC連動のバーチャルストアをオープンする。
ECサイト連動のバーチャル店舗は立川立飛店の店舗を完全再現した。24時間365日、時間や場所にしばられることなく、いつでも自由に店内を回ることができるようにするための店舗。外出を控える、人混みを避けるといった新しい生活様式、消費者ニーズに対応する。
バーチャル店舗で掲示された商品はECサイトから購入することが可能。購入商品は実店舗でも受け取ることができる。今後、バーチャル店舗ならではの独自コンテンツも展開していく。
直営店、バーチャル店の両店舗ではAR(拡張現実)の技術を使った体験も用意。「TIGORA」の新シリーズ「TIGORA / BEAMS DESIGN」のアンバサダーであるモデルの加治ひとみさんと三浦理志さんの等身大ARでは、2人の着こなしからスタイリングを楽しめるようにした。
アルペンが「TIGORA」に注力するのはスポーツアパレル市場のライフスタイルウェアが堅調に伸びているため。矢野経済研究所の「スポーツアパレル市場動向調査」によると市場規模は2019年に1985億円で、2015年の1718億円から大きく伸びているという。
新型コロナウイルス感染拡大に伴うテレワークの拡大で、機能的で快適なアパレルの需要がさらに加速するとアルペンは予想。機能性の高いアパレルは高価格になりやすく、日常使いにはあまり適していないデザインが採用される傾向にあるとして、購入しやすい価格帯にしたオリジナルブランド「TIGORA」の販売に力を入れていくことにした。