コロナ禍のECサイト利用率は78.4%。約3人に1人が2019年比で「利用頻度が増えた」
三井住友カードが実施したオンラインサービス利用時のキャッシュレス決済調査によると、2020年4月~7月のオンラインサービス利用率は「オンラインショッピング」が78.4%だった。2019年と比べて約3人に1人の割合となる35.6%が「増えた」と回答。オンラインサービスでキャッシュレス決済を使う理由は「24時間いつでも決済できる」が最多だった。
調査対象者は「オンラインショッピング」「オンラインデリバリーサービス」「モバイルオーダー」のいずれかでキャッシュレス決済を使用した20代~70代までの男女500人で、調査日は2020年7月30日。
7割以上がオンラインショッピングを利用
オンラインサービスの利用状況
アンケートで「オンラインショッピング」「オンラインデリバリー」「モバイルオーダー」の利用状況を聞いたところ、各サービスの利用率は「オンラインショッピング」が最も多く78.4%。「オンラインデリバリー」が15.7%、「モバイルオーダー」が10.6%だった。
オンラインサービスの利用頻度
各サービスの利用者に利用頻度を聞いたところ、オンラインショッピングは「月2~3回」が最も多く37.3%。オンラインデリバリーは「月1回以下」の利用が27.2%だったが、他2つのサービスと比べると月4~5回以上利用する人の割合が多く、35.8%にのぼった。モバイルオーダーは「月1回」が最多で29.6%。
オンラインサービスの利用意向
各サービスの今後の利用意向について聞いたところ、いずれも8割以上が「今後も利用する」と回答した。
約3人に1人が「オンラインショッピングの利用増えた」
オンラインショッピングを利用した人に2019年と比べて利用頻度が増えたか聞いたところ、約3人に1人にあたる35.6%が「増えた」と回答した。「増えた」と回答した割合は年代で差が生じており、60~70代(52.0%)が最も多く、20代(43.2%)、30代(31.6%)が続いた。
利用頻度が増えた理由について、「コロナが怖いから」などコロナ禍で外出を控えているためオンラインショッピングを利用するといった回答が多かった。一方、従来からオンラインショッピングを利用している人も多く、「以前から継続的に使っている」などの意見もあった。
決済方法の最多はクレジットカード
オンラインショッピングで最も利用している決済方法は、どの年代でもクレジットカードが多い。年代別に見ると20代以外の年代で8割を超えた。20代はクレジットカード利用率が一番低く、スマホ決済利用率が11.6%(約10人に1人)で他の年代と比べて多い。
「いつでも決済できる」がキャッシュレス決済を使う理由
オンラインショッピングでキャッシュレス決済を使う理由は、「24時間いつでも決済できる」が最多で79.3%。「ポイントがつく/クーポンがもらえる」が55.4%、「どこにいても決済できる」が43.6%と続いた。
一方、キャッシュレス決済を使わない理由は、「サイト側に信頼がない」「持っているカードが対応していない場合や、代引きやコンビニ支払いのキャンペーンをやっているときもある」「キャッシュレス決済が使えない場合がある」などがあがった。
6~7割が「決済方法をサイトによって変えない」
複数の決済方法を利用する人にサイトによって決済方法を変えるか聞いたところ、6~7割が「決済方法を変えない」と回答。しかし、若年層は「決済方法を変える」という傾向があった。
決済方法を変える理由は主に「買うサイト(お店)によって変える」「買う商品(用途)によって変える」の2パターンが存在していた。
2つ以上の決済方法を利用すると回答した人に対し、決済方法の優先順位について聞いたところ、「クレジットカードを優先的に使う」と回答した人が58.0%で最多だった。
決済方法を選ぶ際、「得かどうか」だけではなく「自分なりのルール」がある人が多いことがわかった。
調査実施概要
- 調査タイトル:「生活に関するアンケート」
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 調査期間:2020年7月30日
- 調査対象:「オンラインショッピング」「オンラインデリバリーサービス」「モバイルオーダー」のいずれかでキャッシュレス決済した20歳以上の男女
- 有効回答:500人