【EC調査】年商100億円以上の企業の課題は「売上拡大」。返品率は5-10%未満がボリュームゾーン

エルテックスは、EC・通信販売事業関与者の実態調査「通販事業全般の課題」「EC/通販システム導入時の重視点」「年商規模別返品率」などを集計・分析した

石居 岳

2021年8月30日 9:00

ECサイトや通販システムの構築・支援を手がけるエルテックスは、EC・通信販売事業関与者の実態調査「通販事業全般の課題」「EC/通販システム導入時の重視点」「年商規模別返品率」などを集計・分析した調査結果の2021年版を発表した。

出荷数に対しての商品返品率のボリュームゾーンは「5-10%未満」。年商10億-100億円未満の事業者では、5-10%の返品率が全体平均より少ないものの、5%以上の返品率では6割を占め、3段階の年商別で高返品率が目立つ数値となった。

年商100億円以上では、5%未満との回答が5割(53.7ポイント)を超えており、1億-10億円未満、10億-100億円未満の事業者に比べて返品を抑え込んでいる。

出荷数に対しての商品返品率
出荷数に対しての商品返品率

EC・通販のビジネス課題について複数回答で聞いたところ、前年調査と比べて目立ってスコアが低下したのが「よく売れる商品の開発」「事故が起きない安全なシステム強化」だった。

ビジネス上重要と思われる項目について(複数回答)
ビジネス上重要と思われる項目について(複数回答)

ビジネス上重要と思われるものについて単一回答で聞いたところ、トップは「売り上げの拡大」で、全体の40.7%を占めた。

同じ質問項目を3段階の年商別で集計したところ、「売り上げの拡大」「事故が起きない安全なシステム」の2項目に関して年商が増えるほどスコアが上昇。逆に「既存のお客様へのサービス向上」は低下した。

ビジネス上重要と思われる項目について(単一回答)

「通販の販売管理システム、ECシステム(パッケージ、クラウド、ASPなど)」導入時の際、システム比較の検討について聞いたところ(3段階の年商別で集計)、「導入や運用のコスト」項目のスコアが上昇している。

システムの比較検討であてはまることについて(複数回答)
システムの比較検討であてはまることについて(複数回答)

ただ、企業規模によって「導入や運用のコスト」への意識の違いが大きい。年商100億円以上の事業者では約半数に迫るが、年商1億-10億円未満では23.4ポイントにとどまっている。

システムの比較検討で重要と思う項目について(単一回答)

調査概要

  • 調査エリア:全国
  • 調査対象者:楽天リサーチ保有の調査パネル(ビジネスパネル)、年商規模1億円以上(1億~10億円未満:111、10億~100億円未満:88、100億円以上:10)の通販事業に携わる1~3の職種の、会社役員、社員、派遣社員、個人事業主
    • 1.マーケティング・広告・宣伝
    • 2.業務(受注、決済、配送、その他の業務)
    • 3.情報システム
  • 調査方法:ネット方式による、アンケート調査
  • 調査期間:2021年6月25日~28日
  • 回収サンプル数:300( 調査対象者、1.マーケ:100、2.業務:100、3.情シス:100)
  • 調査主体:エルテックス
  • 調査実施機関:楽天リサーチ
     
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