ぐるなびがBtoB-ECに本格参入、飲食店向け業務用食材・資材仕入れ専用のECサイト「ぐるなび仕入モール」を展開
ぐるなびは11月17日、飲食店向け業務用食材・資材仕入れ専用ECサイト「ぐるなび仕入モール」を先行オープンした。
飲食店とサプライヤーをつなぐ食材受発注支援事業へ本格参入するための取り組みとして位置付ける。
「ぐるなび仕入モール」は食材や飲料、テイクアウト用の資材など、定番商材から付加価値の高い商材を取りそろえ、価格や生産地などで絞り込みができる仕入れに特化した機能を持つECサイト。
まず先行オープンとして、厳選したサプライヤーが約1万3000点を出品。今後は全国のサプライヤーが出品可能となり、2022年4月には2万点超をラインナップし、本格オープンする予定。
プレオープン後、機能や品ぞろえなどの拡充を進める。販促領域のおよそ10倍である5兆円と大きな事業機会を持つ食材発注領域へ本格参⼊する。
飲食店の発注業務は、FAXや電話などのアナログな手法に頼ることが多く、業務コストがかかるのが業界の課題。こうした課題に対して「定期発注サービス」として、発注業務をスマートフォンで簡便に行える「ぐるなび発注」のトライアルを先行して実施。約100店舗の飲食店が利用(2021年11月5日時点)するなど、食材探しや発注業務の省人化・効率化支援に取り組んできた。
さらに、農林水産省からの受託事業として2020年7月から2021年2月まで、飲食店向け国産食材ECサイト「ぐるなびFOODMALL」を期間限定で運営。約1万3000店舗の飲食店と約1000社のサプライヤーネットワークを構築し、食材仕入れに関するニーズや課題の収集を行ってきた。
そこで得た知見やノウハウをもとに、飲食店の発注業務のさらなる効率化や、飲食店・サプライヤーの双方にとって新たな取引先の開拓に役立つ「マッチングサービス」として、「ぐるなびFOODMALL」の機能面をさらに進化させた「ぐるなび仕入モール」を新たにオープン。食材受発注支援事業への本格参入を進めていく。