酒メーカー「日本盛」の新規事業。酒類事業、化粧品事業に続き「医薬品通販事業」に参入した理由とは
日本盛は、自社敷地内に「薬店日本盛」を設置し、2022年2月22日に第3類医薬品「フシコウコウEZ錠」を発売する
日本盛は医薬品販売業の許可を受け、酒類事業、化粧品事業に続く第3の事業として医薬品通販事業に参入する。自社敷地内に「薬店日本盛」を設置し、2022年2月22日に第3類医薬品「フシコウコウEZ錠」を発売する。
「フシコウコウEZ錠」は、神経痛、筋肉痛、関節痛に効くという第3類医薬品。高齢化社会が進展するなか、ひざや腰、肩などの関節痛に悩む人が増加している。こうした状況を改善する目的として医薬品を展開する。
2019年の厚生労働省「国民生活基礎調査」によると、病気やけがなどの自覚症状がある人の症状別を見ると、男性では「腰痛」が最も高く、次いで「肩こり」「鼻がつまる・鼻汁が出る」、女性は「肩こり」「腰痛」「手足の関節が痛む」となっている。日本盛の通販事業の顧客からも同様の悩みやコロナ禍で外出の機会が減ったことで、関節痛などに悩む事例を多く聞くようになったという。
「フシコウコウEZ錠」に含む7つの有効成分はすべて国内承認基準の最大量を配合。痛みと炎症に内側から効くという。
また、同商品は「SDGs(持続可能な開発目標)」の17のうち「3:すべての人に健康と福祉を」の実現を目的としている。製品を通じて、社会貢献ができる取り組みを行いたいという社員の声から医薬品通販事業の立ち上げを決めた。
日本盛が洗顔料「米ぬか美人」で化粧品事業を開始したのは1987年。主力の清酒市場が1973年をピークに縮小したたため、新規事業を模索していた。その後、化粧品に続き、健康食品にも参入。2000年から通販を開始しており、主な販路は新聞広告と新聞折込チラシとなっている。
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