売れるネット広告社グループの連結子会社である売れる越境EC社は12月22日、国内配送・海外配送の双方に対応する配送・物流サービス「ウレロジ」の提供を開始した。対象企業の規模はスタートアップから年商数十億円規模まで。スポット出荷から大量出荷まで対応する。
「ウレロジ」の提供にあたっては「年間100万件以上の出荷実績を持つ物流パートナー」と連携し、物流業務のフルアウトソーシングに対応する。複数の物流会社の使い分け、属人化した現場管理、人的ミスといったEC/D2C事業者の現場の課題を解決するとしている。
「ウレロジ」の対応業務
- 通販物流フルアウトソーシング
- 情報誌・DMの封入、梱包、出荷代行
- 商品保管・在庫管理
- 返品対応、検品、再出荷
既存サービスとのパッケージ化を計画
売れるネット広告社グループは、提供しているサービスの1つ「売れるD2Cつくーる」(インターネット広告の費用対効果を改善させるクラウドサービス)による現場目線のデータ、「TikTok」・中国の短尺動画プラットフォーム「抖音(Douyin)」を中心とした越境ECの知見などを蓄積している。「ウレロジ」は、その集大成として“売上直結型ロジスティクス”の物流サービスを開発したという。
今後、短期的には既存の越境EC・D2C支援クライアントへ導入を案内していく予定。中期的には、「売れるD2Cつくーる」や、連結子会社のオルクスを通じて展開している「TikTokライブコマース支援サービス」との標準パッケージ化を推進するという。
長期的には、同グループのサービス利用企業の「売れる」「届ける」「回収する」までを網羅するECプラットフォームの構築をめざすとしている。
売れるネット広告社は、「ウレロジ」の開始が連結業績に与える影響は「現時点では軽微」としつつ、2026年7月期の連結業績にプラスの寄与を見込んでいる。
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