越境ECでアニメグッズを購入したことがある人は87%。1か月に1回以上購入する人は33%【海外消費者の購入意向】

日本アニメの人気に伴い、グッズを越境ECで購入する海外ファンが増加している。調査では、国際送料など越境ECの「壁」を乗り越えて日本のECサイトで継続的にグッズを購入している人が多いことがわかった

大嶋 喜子[執筆]

9:30

BEENOSが実施した「アニメグッズ購入に関する意識調査」によると、越境ECでアニメグッズを購入したことがある割合は87%を占めた。1か月に1回以上、越境ECでアニメグッズを購入するユーザーは33%にのぼっている。

調査対象は、アンケート開始日より1年以内に越境ECサービス「Buyee(バイイー)」で商品を購入した中で、表示言語が「英語」「繁体字」「韓国語」のユーザー554人。調査時期は2026年3月19~26日。

越境ECでのアニメグッズ購入経験は87%

越境ECでアニメグッズを購入した経験の有無は、「はい」が87.0%、「いいえ」が13.0%だった。「はい」の割合が最も高いのは繁体字ユーザーで97.6%となった。

日本アニメ以外のアニメグッズを越境ECで購入したことがあるかは、「はい」が30.8%、「いいえ」が69.2%となっている。

日本アニメ以外のアニメグッズを越境ECで購入したことが「ある」と回答したユーザーに、どの国のアニメかを聞いたところ、最多が「アメリカ」で41.7%、続いて「中国」が22.0%、「韓国」が10.4%だった。

越境ECでアニメグッズを購入した経験の有無(左)、日本アニメ以外のアニメグッズを越境ECで購入した経験(中央)、どの国のアニメを購入したか(右)
越境ECでアニメグッズを購入した経験の有無(左)、日本アニメ以外のアニメグッズを越境ECで購入した経験(中央)、どの国のアニメを購入したか(右)

購入はフィギュアが最多、月1回以上の購入者は33%

最も購入しているアニメグッズは、「フィギュア」が最多で39.6%、続いて「書籍」が8.8%、「アクリルスタンド」が8.6%、「ぬいぐるみ」が8.4%だった。英語・繁体字・韓国語の3言語で回答に大きな差はなかったが、韓国語ユーザーは「アクリルスタンド」の回答率が20.8%と高く、英語ユーザーでは5.6%と低い傾向だったという。

アニメグッズの購入頻度は、「3か月に1回程度」が最多で24.9%、続いて「1か月に1回程度」が20.8%、「半年に1回程度」で20.3%、「1年に1回程度」が13.9%だった。

ヘビーユーザーといえる「1週間に1回程度」は6.7%、「1週間に2回以上」が5.5%となっている。

1か月に1回以上越境ECでアニメグッズを購入するユーザーは、合算すると33.0%にのぼった。

最も購入しているアニメグッズ(左)、アニメグッズの購入頻度(右)
最も購入しているアニメグッズ(左)、アニメグッズの購入頻度(右)

累計購入金額は「10万円以上」が半数

これまでのアニメグッズの累計購入金額は、最多が「10万円以上」で50.8%、続いて「5万円以上10万円未満」が16.0%、「3万円以上5万円未満」が10.0%だった。

一回当たりの購入金額は、「5000円以上1万円未満」が最多で39.9%、「1万円以上3万円未満」が34.0%だった。

言語別では、英語ユーザーと韓国語ユーザーが高額な購入傾向で、「5万円以上」と回答した割合がそれぞれ5.6%、5.5%だった。繁体字ユーザーは安価な「5000円未満」と「5000円以上1万円未満」の回答が3言語のなかで最多となった。

BEENOSは「台湾や香港に多い繁体字ユーザーは地理的に日本が近いため国際配送料金を抑えやすく、気軽に越境ECを利用している」と推測している。

これまでのアニメグッズの累計購入金額(左)、一回当たりの購入金額(右)
これまでのアニメグッズの累計購入金額(左)、一回当たりの購入金額(右)

アニメコラボファッションへの関心は90%

アニメとコラボしたファッショングッズを日常で使用したいかは、「はい」が34.0%、「デザインによっては使用したい」が56.9%で、合計90.9%が肯定的だった。

言語別では「はい」の割合が最も高いのは繁体字ユーザーで37.6%、「デザインによっては使用したい」の割合が最も高いのは韓国語ユーザーで61.1%だった。BEENOSは「日本への関心が高いアジア圏のファンには、アニメコラボのファッショングッズは受け入れられやすい」と分析している。

具体的にほしいアニメコラボファッショングッズは、「Tシャツ」が最多で67.4%、続いて「アクセサリー」が53.3%、「フーディ」が48.4%、「カバン」が46.1%だった。比較的商品単価が高い傾向の「ジャケット・コート」は39.2%となっている。

アニメとコラボしたファッショングッズを日常で使用したいか(左)、具体的に欲しいアニメコラボファッショングッズ(右)
アニメとコラボしたファッショングッズを日常で使用したいか(左)、具体的にほしいアニメコラボファッショングッズ(右)

言語別に商品ジャンルをランキング化すると、英語ユーザーは1位が「Tシャツ」で72.3%、2位が「アクセサリー」で56.7%、3位が「フーディ」で55.6%となった。繁体字ユーザーは1位が「Tシャツ」で66.0%、2位が「アクセサリー」で48.1%、3位が「帽子」で37.7%。韓国語ユーザーは1位が「カバン」で51.3%、2位が「Tシャツ」で45.8%、3位が「アクセサリー」で44.4%だった。

ほしいアニメコラボファッショングッズ(ユーザーの設定言語別)
ほしいアニメコラボファッショングッズ(ユーザーの設定言語別)

63%が「控えめなアニメコラボデザイン」を支持

アニメコラボファッショングッズのデザインの好みは、「アニメコラボであることが控えめなデザイン」が63.3%、「アニメコラボであることを主張したデザイン」が36.7%だった。言語別の控えめを支持している割合は、英語ユーザーで63.8%、繁体字ユーザーで50.5%、韓国語ユーザーで80.5%。

BEENOSは「同じアジア圏でも繁体字ユーザーはデザインの主張に関して寛容な一方、韓国語ユーザーは控えめを好む傾向が強い」と考察している。

36.7%が支持した「アニメコラボであることを主張したデザイン」を年代別にみると、最も支持しているのは50代で50.0%、続いて10代が45.7%、40代が39.5%となっている。

具体的な商品デザインは、「ロゴやキャラクターを小さく配置」が最多で53.0%、続いて「キャラクターの着用デザインを忠実に再現」が49.2%、「定番品をアレンジしたデザイン」が43.2%だった。

アニメコラボファッショングッズのデザインの好み(左)、具体的な商品デザインについて(右)
アニメコラボファッショングッズのデザインの好み(左)、具体的な商品デザインについて(右)

ほしいアニメコラボ日用品は「財布・ポーチ・パスケース」

好きなアニメとコラボしたらほしいと思う日用品は、最多が「財布・ポーチ・パスケース」で58.2%、続いて「スマホ雑貨」が50.6%、「ポスター・タペストリー」が47.9%、「文房具」が42.0%だった。

言語別に見ると、英語ユーザーは1位が「財布・ポーチ・パスケース」、2位が「ポスター・タペストリー」、3位が「スマホ雑貨」。繁体字ユーザーは1位が「財布・ポーチ・パスケース」、2位が「スマホ雑貨」、3位が「ポスター・タペストリー」。韓国語ユーザーは1位が「財布・ポーチ・パスケース」、2位が「文房具」、3位が「スマホ雑貨」だった。

好きなアニメとコラボしたら欲しいと思う日用品(左)、ユーザーの設定言語別ほしいアニメコラボ日用品(右)
好きなアニメとコラボしたら欲しいと思う日用品(左)、ユーザーの設定言語別ほしいアニメコラボ日用品(右)

ほしいアニメコラボ玩具は「フィギュア」が85%

好きなアニメとコラボしたらほしいと思う玩具は、最多が「フィギュア」で85.5%、続いて「ぬいぐるみ」が55.0%、「プラモデル」が36.5%だった。

この3ジャンルの共通点はIPの立体物であること。BEENOSは「フィギュアは2025年の越境ECランキングで人気カテゴリとして6位にランクインしており、ぬいぐるみは同伸長率ランキングで1位の『おもちゃ・ホビー・グッズ』カテゴリをけん引している」と解説している。

言語別では、英語ユーザーと繁体字ユーザーは1位が「フィギュア」、2位が「ぬいぐるみ」、3位が「プラモデル」。韓国語ユーザーは1位が「フィギュア」、2位が「ぬいぐるみ」、3位が「カードゲーム」だった。


好きなアニメとコラボしたら欲しいと思う玩具(左)、ユーザーの設定言語別欲しいアニメコラボ玩具(右)

利用SNSは「YouTube」が78%で最多

普段よく利用するSNSは、最多が「YouTube」で78.6%、続いて「Instagram」が52.9%、「X」が48.5%だった。

言語別に見ると、英語ユーザーでは1位が「YouTube」で75.6%、2位が「Instagram」で51.1%、3位が「Discord」で45.3%だった。繁体字ユーザーは1位が「YouTube」で86.2%、2位が「FACEBOOK」で75.2%、3位が「LINE」で65.1%。韓国語ユーザーは1位が「YouTube」で82.2%、2位が「KakaoTalk」で57.5%、3位が「X」で56.1%。

BEENOSは「SNSの利用傾向はこれまで見てきた傾向以上に各言語で差が発生している。海外向けの情報発信は、ターゲットとする層がどのSNSの利用率が高いのか確認して進めることが重要」と提唱している。

普段よく利用するSNS(左)、ユーザーの設定言語別普段利用するSNS(右)
普段よく利用するSNS(左)、ユーザーの設定言語別普段利用するSNS(右)

調査概要

  • 調査時期:2026年3月19日~3月26日
  • 調査対象:アンケート開始日より1年以内に「Buyee」で商品を購入した中で、表示言語が「英語」「繁体字」「韓国語」のユーザー554人(設定言語:英語371、繁体字109、韓国語74)
  • 調査方法:オンラインアンケート
  • 調査主体:BEENOSグループ

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