スポーツ用品販売のヒマラヤは6月1日、対話型AIを活用したAI副店長「アイダ つなぐ」を全店に配属したと発表した。創業以来掲げてきた「お客様第一主義」の理念、現場で蓄積してきた知見、独自の業務オペレーションを学習させることで、業務効率化や人材育成、接客品質の平準化につなげる。

ヒマラヤは、THAが提供する「AI社長」サービスを活用し、AI副店長「アイダ つなぐ」を全店に導入した。業務端末で利用できる対話型AIとして、現場スタッフの質問に対し、業務マニュアルや規定だけでなく、会社の歴史やマニュアル化されていない知見も踏まえてアドバイスするという。
AI副店長「アイダ つなぐ」は、現場スタッフとの対話を通じて、単なる業務知識だけでなく、「お客様起点で最善の対応をする」という価値基準やマインドも踏まえて支援。これにより、経験や暗黙知への依存が大きい複雑な業務への対応や、属人的になりやすい教育負荷の軽減、店舗全体のサービス品質の均質化をめざす。

将来的には、商品知識や接客ノウハウの学習に加え、在庫データや顧客データとの連携によって、よりパーソナルな顧客対応の支援も視野に入れる。
ヒマラヤは、AIを単なる効率化ツールではなく、スタッフが“仲間”として頼れる存在にすることを意識している。「アイダ つなぐ」という名称には、「店長とスタッフの“間(あいだ)をつなぐ”」ことと、「50年の歴史と『お客様第一主義』のマインドを時代を超えてつなぐ」ことの2つの意味を込めた。
配属にあたり、社員の入社時と同様に人事通達も発令。AIを組織の一員として位置付けることで、現場に受け入れやすい形で活用を促進する考えだという。

商品のフィッティングなど、カウンセリングやコンサルティング要素の強い接客を重視。そのためAI副店長の導入は、単なる業務効率化にとどまらず、スタッフが顧客と向き合う時間を増やし、より満足度の高い購買体験の提供につなげる狙いがある。
ヒマラヤは、AI活用を「次の50年に向けた本気の現場改革」の一環と位置付けており、ヒマラヤらしい接客力を次世代へ継承する基盤づくりを進める。
ヒマラヤの仕事は、ただ商品を販売することではなく、お客さま1人ひとりに寄り添い、長く信頼していただける関係を築いていくこと。デジタルが進化する今だからこそ、“人にしかできない仕事”をより大切にし、「アイダ つなぐ」にスタッフを支えてもらいながら、より深くお客さまと向き合える環境づくりを進める。(ヒマラヤ 代表取締役社長 小田学氏)
ヒマラヤの接客価値は、お客様に本当に合う商品を勧める誠実さにある。悩みに寄り添い、プロとしての言葉と行動で背中を押す接客は、どんなデジタル技術にも代替できない。創業50周年という節目に、その哲学と思いをAIに実装し、次世代へ継承する挑戦に携われて光栄。(THA 代表取締役社長 西山朝子氏)

