ネット時代の商品提案、通販カタログとECサイトで見せ方や訴求方法を使い分ける千趣会の試み
千趣会は基幹のファッションカタログ「わたしの着たい服」を刷新し、2015年1月発刊の春号から「BELLEMAISONfashion(ベルメゾンファッション)」として展開を始める。商品基軸のカタログと位置づけるもので、従来以上に作り込んだオリジナル商品を掲載。商品の見せ方や訴求方法で誌面とネットを使い分けるなど新たな試みを盛り込む。
「ベルメゾンファッション」は、本誌年4回(春・夏・秋・冬)および特別号として盛夏号と厳冬号を発刊する。
新装刊第1号となる「ベルメゾンファッション2015春」は、発行部数約250万部で、A4判・420ページの誌面に衣料やインナー、シューズ、バッグ、ファッション雑貨など約770型・1万8000品番の商品を掲載。30~40代女性をメーンターゲットに、周辺の30~50代に向けたベーシックアイテムを中心にラインアップする。
今回のカタログでは、「いちばん心地よくいられる服」の意味を込め、"私の普段着"をキャッチコピーに採用。
普段着については、シンプルでありながら素材やパターンにも気を配ると同時に、産地やメーカーにもこだわった商品と定義し、こうした商品をとり入れることで着心地の良さを追求していくことを基本スタンスとする。
また、商品の見せ方や訴求方法も見直しており、今回の新装刊第1号では、商品の良さを伝えることを目的に、商品画像メーンに配した巻頭特集を掲載。従来、カタログで掲載していたコーディネート提案や商品詳細については、通販サイト「ベルメゾンネット」にコンテンツを設けており、カタログにネット誘導の案内を入れる。
同社では今年からスタートした5カ年中期経営計画の商品戦略として、「付加価値型のオリジナル開発商品による差別化」と「SPA型開発の強化・拡大」を掲げており、「ベルメゾンファッション2015春」での取り組みを今後の商品戦略の展開に向けた足掛かりとする考え。また、基幹ファッション以外のカタログについても再編やリニューアルを行う方針だ。
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