味の素、宅配冷凍弁当のサブスクリプションサービス。食品ECやEC支援の「イングリウッド」との協業で実現
味の素は1月31日、宅配冷凍弁当のサブスクリプションサービスを始めた。冷凍おかずサブスクリプションサービスの「三ツ星ファーム」など提供するイングリウッドとの協業で展開する。味の素はイングリウッドと資本業務提携を締結しており、協業の第1弾となる。
サービス名称は「あえて、」。混ぜご飯の上におかずを詰めた一食完結型の冷凍弁当で、味と栄養バランスにこだわった20種類をラインアップした。冷凍保管および紙容器のまま電子レンジで加熱できる。「多忙な毎日のなかで、食事の準備や片付けが負担になっており、時短や効率化を意識している」といった時短・効率化を求めるユーザーニーズに応える。
容量は1食350グラム前後(メニューによって異なる)、賞味期間は12か月、1回あたりの配達食数が異なる3種類の定期便コース(6食、12食、20食)を用意した。1食あたりの価格は6食コースが1090円、12食コースが1069円、20食コースは961円(すべて税込)。
今回のビジネスモデルでは、ECサイトやデジタル広告を通じて生活者のライフスタイルに沿ったパーソナルな価値を伝達することが重要と判断。EC領域でのデータ・知見・インフラを有するイングリウッドとの協業で展開する。
イングリウッドは、「三ツ星ファーム」やアパレルなどのネット通販のほか、小売業やメーカー向けにDXコンサルティングサービスも提供。味の素は中期経営計画では成長領域の1つにフード&ウェルネス領域をあげており、パーソナルな価値提供を通じた“食と健康のソリューションサービス”の実現を掲げている。
アミノサイエンスに基づいた商品開発・製造技術により生活者1人ひとりのニーズに沿ったブランド展開を進める味の素と、自らEC事業を手がけるなどEC知見が高いイングリウッドのビジネスモデルは親和性が高いと判断し、資本業務提携に至ったという。
味の素が保有する健康・栄養の幅広い知見・技術、イングリウッドのEC領域でのデータ・知見・インフラを組み合わせ、パーソナルな価値を提供する“食と健康のソリューションサービス”の構築を推進していく。