松原 沙甫[執筆] 10/28 8:00

オイシックス・ラ・大地は、リテールメディアへの取り組みを強化する。リテールメディア支援サービスを食品宅配ECサイト「Oisix」に導入、広告事業における収益拡大を図っていく。

リテールメディアとは、会員基盤を持つ小売事業者やEC事業者が、店舗やECサイトをメディアとして広告媒体化するほか、自社で保有するユーザーの購買・行動データなどのデータを広告配信に活用することで、新たなマネタイズポイントを創出する取り組み。

オイシックスではこれまで、リテールメディア事業本部メディア事業部が広告の営業活動や広告枠の展開を社内で実施していた。ただ、この社内運用では営業リソースと広告ソリューションの上限が課題となっていた。

導入したリテールメディア支援サービスは、会員基盤を持つ小売・ECサイト・予約サイトなどを、リテールメディアとして広告媒体化する支援の他、小売・EC事業者が保有するデータをオンサイト・オフサイト広告へ活用することで、収益基盤の構築を支援するもの。オイシックが導入したのは、マイクロアドが提供するリテールメディアの総合マネタイズ支援サービス「URMS(アームス)」。

トップページや予約・購入完了画面に、ユーザーの購買・行動データや属性に応じた親和性の高い広告を、企業に合わせた最適なフォーマットで配信。自社サイト内で扱う商品にもかかわらず、関連のある商品を訴求することで、ユーザー体験を阻害することなく収益を最大化できるようにする。

マイクロアドが年間で取引している約700社の広告代理店ネットワークを活用し、自社と親和性の高い商品をもつ広告主企業を、自社の営業リソースをかけずに獲得することが可能になる。

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