派遣ユーザー1000人に聞いた「年収の壁」、見直しに賛成は9割
派遣情報サイト「エン派遣」を運営するエン・ジャパンが、派遣ユーザー向けに「年収の壁」に関するアンケートを実施したところ、「年収の壁」の見直しには9割超が賛成していることがわかった。
有効回答数は1098人。2024年12月2日~2025年1月5日に調査した。
「年収の壁」は世帯主の扶養範囲で働くパート・アルバイト労働者の年収基準のことで、「106万円」「130万円」などいくつかのラインが存在。年収が一定額を超えると、世帯主の扶養範囲から外れ、社会保険料などの負担が発生して手取りが減少することがある。年収が扶養範囲を超えないように気をつけながら働く労働者もいることから、「年収の壁」と呼ばれている。
「年収の壁」という言葉を知っていたか聞いたところ、「詳細まで知っていた」は46%、「なんとなく知っていた」が50%、「知らなかった」は3%だった。
「年収の壁」の見直しに賛成かを聞いたところ、「賛成」が50%、「どちらかといえば賛成」が41%、合計91%が「賛成」と回答した。「どちらかといえば反対」が8%、「反対」が1%だった。
「年収の壁」の見直しに関して不安に感じていることはあるかを聞いたところ、「ある」が38%、「ない」が62%だった。
「年収の壁」の見直しに関して不安に感じていることの具体的な内容は、「税金や保険料が増え、手取りが減る」がトップで68%。次は「制度が複雑で、必要な情報が不足している」が46%、「見直し後の自分の生活への影響がわからない」が45%の順となっている。
現在扶養内で働いている人、または離職中で扶養内で働くことを希望している人に、「年収の壁」が引き上げられた場合、今後も扶養内で働くことを希望するかを聞いたところ、「希望する」は62%だった。「希望しない」は11%、「どちらとも言えない」が26%となっている。
【調査概要】
- 調査手法:インターネットによるアンケート
- 調査対象:「エン派遣」を利用するユーザー
- 有効回答数:1098人
- 調査期間:2024年12月2日~2025年1月5日