「楽天市場」による防災の意識とグッズの調査。4割超が意識の高まりを実感、人気グッズ上位は「水」「非常食」「モバイルバッテリー」
楽天グループが「楽天市場」を使う10代から70代までの男女1200人を対象に実施した「防災意識と防災グッズに関するアンケート調査」によると、4割以上が「防災意識が年々向上している」と答えた。2024年以降の人気防災グッズ上位は「水」「非常食」「モバイルバッテリー」だった。
備蓄品を日常的に消費しながら補充していく「ローリングストック」を実践している割合は3割以上。そのほか、日常と非常時の区別なく使えるものや考え方を指す「フェーズフリー」は約7割が知らない一方で、半数近くが「防災グッズに取り入れたい」と回答した。
防災意識の変遷
「防災意識は年々向上していると感じますか?」という問いに対し、「変わらない」と回答した割合は41.6%。一方で、「向上した」「どちらかといえば向上した」と答えた割合は42.9%だった。

2024年以降に購入した防災グッズ
「水」「非常食」「モバイルバッテリー・乾電池」「マスク・ウェットティッシュ」「非常用トイレ」が上位にあがった。

購入時に意識することは、価格やコストパフォーマンスよりも「長期保存が可能か(食料、水、電池など)」「必要なものが一通り揃っているか」「日常使いもできるか」がトップ3だった。

「ローリングストック」の認知
備蓄品を日常的に消費しながら補充していく「ローリングストック」について聞いたところ、34.2%が「知っていて実践している」または「知らないが実践している」と回答した。一方で、「知らない」と回答した割合は39.2%、「知っているが実践していない」は全体の26.7%だった。
また、期限が近くなった非常食の使い道を聞いたところ、「そのまま消費する」という回答が最も多く、無意識に「ローリングストック」を実践していることがわかった。「フードバンクに寄付する」といった回答も見られ、食品ロス削減や社会貢献への意識が芽生えつつあることも示唆された。

「フェーズフリー」の認知
日常と非常時の区別なく使えるものや考え方を指す「フェーズフリー」についても聞いたところ、全体の67.2%が「知らない」と回答。実践している割合(「知っていて実践している」「知らないが実践している」の合計)は23.2%。 「非常時だけでなく日常使いと併用できる防災グッズがあったら購入したいか」という問いに対しては、46.0%が「購入したい」と回答しており、防災専門ではなく日常生活でも使える防災グッズの需要が高いことがわかった。

楽天グループでは同調査の結果から、防災意識の着実な高まりとともに、従来の「災害時のみの備え」から、「日常生活の中で取り入れる防災」「持続可能な防災」へと意識が変化していることが明らかになったとしている。特に「フェーズフリー」への潜在的なニーズは高いとし、「楽天市場」の防災グッズ特集ページ「備えて安心!防災グッズ」においても関連商品を掲載している。
調査概要
- 調査対象: 全国15歳~80歳の男女1200人
- 調査期間: 2025年8月1日(金)
- 調査方法: インターネット調査
- 調査機関: 楽天グループ
- 調査実施機関: 「Freeasy」