オムニチャネル、OMO――買い物時のストレスフリーな体験提供のために取り組んでいますか?【ネッ担まとめ】

「『オムニチャネル』『OMO』はもうオワコンでしょ」と思っている皆さん、こんにちは! 実装していない・できていないのに、流行り廃りもありません。いまや「オムニチャネル」「OMO」は大手中堅企業では当たり前になってきたため、メディアでもあまり大きな話題として扱われなくなってきたイメージがあります。「ネッ担」でも月1くらいのペースでしか見かけていません。それであれば焦る必要すらある?! トレンドを追いかけてばかりで、自分たちのビジネスにそのトレンドがさまざまな理由でつながっていないことにいつも「焦って」いませんか? 「ハイプ・サイクル」で言えば、今は無理でも技術の成熟が訪れる時に向けてきちんと準備しておきましょう!
(ハイプ・サイクル:ガートナーが提唱する、イノベーションが登場してからメインストリームに至るまでの「成熟度」「妥当性」「採用率」を図示したもの。イノベーションは過度にもてはやされる期間を経たのちに幻滅期を迎え、最終的には特定の市場や分野でその重要性や役割が理解される段階を踏みながら進化するという説)
お客さまに何も意識せず・当たり前に完了する仕組み作りが大切
「オムニチャネル」「OMO」「ユニファイドコマース」における決済の違いを解説! 押さえて起きたいメリットと課題 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/14524
OMO:オンライン・オフラインを意識しない決済体験を提供する
(中略)
顧客が「オンラインで買ったのか、店舗で買ったのか」を意識することなくスムーズに購買できる点が大きな魅力です。
ユニファイドコマース:チャネルを意識しないシームレスな決済体験がポイント
(中略)
基盤そのものを統合して管理することが重要なポイント
日本はいろいろなサービスが分裂していますし、各企業がオールインワンを考えていて、アンエコシステムではあるので、なかなか統合しにくいなぁと思っています。中小企業がしっかりと統合するためには、ベンダーサイドの意識も変えていく必要があるのではないでしょうか。シームレスな仕組みを実現するために、裏側でしっかりとつなげていくということですね。
しっかり仕組み化して、そのデータをマーケティングにも役立てていく。けれど、大事なことは買い物をしてくれるお客さまに対して、何も意識せず・当たり前に・完了する仕組み化をきちんと考えて設計することですね。
EC事業者が考えるべきポイントは「投資の優先順位を決めること」
自社のリソースや成長段階に応じて、どこに重点を置くかを見極めることが、持続的な競争力を築く上で不可欠となります。
そして重要なのはやはりここです。私は中小企業で働いてきたので、基本的に主語をそこに置いていますが、「そうは言ってもねぇ」と考える気持ちはよくわかります。今回も事例で出てきたのは、「スターバックス」「TSIホールディングス」「無印良品」ですし。しかし、どのようなモノが自分たちにどういう体験を与えているのか――まずは自分たちが既存の世の中の仕組みを使って、日々意識して体験することが重要だと思っています。
その上で、実店舗構えているお店は、前回話をしたクロスポイントなどにも是非アンテナを立ててみてください。
また、今回出てきた「意識しない決済体験」「オンライン・オフラインを意識しない」、この辺りはすべてストレスのない体験の話かと思います。商品ページやサイト構築の時もそうですが、買い物時のストレスフリーな体験について、日々しっかり考えてもらえるとうれしいです。
要チェック記事
「カラーミーショップ」、『スワイプ型LP』作成機能を発表 スマホ・SNS時代の新たなスタンダードへ | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/16050
「ページの上部は見られているが、下の方まで見られていない」――スマートフォンが登場してから、どのショップさんでも課題になっています。機能はそろっても、やはり商品画像の部分が重要ですね。
法人間取引に特化したBtoB-EC構築プラットフォーム「makeshop BtoB byGMO」、GMOメイクショップが提供 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/14838
B2Bのお客さまが多い「makeshop」ならではの、特化型カートですね。B2Bや越境は以前からありますが、今後はさまざまな商材において、攻められていない売り場が重要になりそうですね。
全国一律420円で荷物が送れるヤマト運輸の「こねこ便420」とは? 特長+ネコポスなどとの違い+今後の展望を担当者に聞いた | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/14612
小型品の配送は右往左往していますが、「『こねこ便420』は価格が10円安く、補償額の設定がある」ことが、他との大きな違いですかね。それにしても420円って随分高くなったなぁ。
楽天9月スーパーセールが不振だった件と、年末に向けてどう巻き返すかという話 | コマースデザイン
https://www.commerce-design.net/blog-staff/250922-rakuten-september-sale-review/
ジャンル毎に違うかもしれませんが、伸びている会社でも芳しくなかったところがあったみたいですね。ふるさと納税のポイントショック! ただ皆さん同じ状況だったので、10月からはまた「よーいドン」ですね。
海外拠点で失敗しない! 物流会社選びの実践ステップと採点法 | ITmedia ビジネスオンライン
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2509/22/news015.html
カートの情報はあれど、海外物流の作り方はあまり情報がないですもんね。海外進出を考えているショップさんは、是非参考にしてみてください。
EC物流調査:75%以上が「翌日配送」にこだわらず、カゴ落ちの最大要因は「想定外の送料」と判明 | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/73060
2025年の「楽天新春カンファレンス」でも「『あす楽』は実は……」という話がありましたが、「配送スピードならAmazonで、それ以外は別のお店で」という頭になっていますよね。ただ送料だけは、なかなか「出かける労力」とイコールにはならないですね。
「全体像が見えないと、自分の業務も見えてこない」AIの使い手になって、販促業務の効率を高め続けています。|「EC運営ステップアップコース」卒業生インタビュー | コマースデザイン
https://www.commerce-design.net/blog-staff/250915-ecoloco/
全体像を把握するというのは、前職でも重要視していました。パートさんが多かったので、全体像を見て、自分が今何をしていて、どういう意図で仕事をしているのかは、何をするにも重要なポイントかなと。
今週の唸った・刺さった・二度見した
「カッコいい」とか「頭が良い」って何?千葉雄喜が日米ラップに思う事を告白!「肉を食うのやめた」のはナゼ?今読んでいる本は「吉本ばなな」“自分の系譜”と語る「めっちゃ影響を受けた」人物とは?【落合陽一】 | NewsPicks /ニューズピックス(YouTube)
https://youtu.be/sC2bLmyXyAo?si=4QdH97rkiJhS4zWP
アメリカのラップって言う正解があって、その正解をやってるっていう、人が多い感じが多い気がする。なんかこうであるべきとか、こういう人がいるからこうやってる。
前回に続いてラッパーのお話ですが、今回は「チーム友達」でも有名な千葉雄喜さんのインタビューに出てきた一節。今回は誰かに教えたいというものではなく、一人で勝手に「は!」っと我に返った一言です。
まがりなりにもデータを扱っていて、コンサルティングという職業なので、どうしても自分のなかで世の中の普通・正解を保とうとする「守り」があり。それは、自分が何かを始める時の一歩目もそうです。気付いたらいつも正解を探している気がするなかで、「確かに」と納得したインタビュー。正解があって「それを」と言うこともあるけれど、「そうではないモノを作っていく」ことが正解になる時もあるよね、と。
歳をとるのは良いこともあるけれど、忘れてしまう「攻め」の気持ちをふとしたきっかけで思い出させてもらえるのは良いですよね。
今回もラッパーを紹介しましたが、これは刺さる人・刺さらない人がいるとは思います。価値や正解を再度考えさせられたインタビューでした。それではまた来月。最後までご拝読ありがとうございました。
ECマーケティング人財育成は「EC事業の内製化」を支援するコンサルティング会社です。ECMJコンサルタントが社内のECチームに伴走し、EC事業を進めながらEC運営ノウハウをインプットしていきます。詳しくはECMJのホームページをご覧ください。
UdemyでECマーケティング動画を配信中です。こちらもあわせてご覧下さい。
ユウキノインは寄り添い伴走しながら中小企業・ECサイトのSEOからコンテンツマーケティング、プレスリリースやクラウドファンディングなど集客・販促・広報をお手伝いする会社です。詳しくはユウキノインのホームページをご覧ください。
Designequationは何かに特化したサポートではなく、モール・ベンダー選定や広告・CSなど各企業に合わせたカスタマイズ型の運用サポートを行っています。
「OMO:オンライン・オフラインを意識しない決済体験を提供する」、このフレーズが個人的にめちゃくちゃパンチがありました。
3~4年前に「ボーダレス」という言葉を使っていましたが、OMOもオムニチャネルも「意識させない体験」が重要だと思っています。意識させてしまった時点で、一瞬止まってしまう=ストレスだと思いますし、今回の記事で言うと決済体験でもありますよね。
少し話がそれるかもしれませんが、お店で食事をした時に決済方法がわからないことがたまにあると思います。あれってすごくもったいないし、食事後にいつも「もやもや」してしまう。そういう状況があると思うと、支払い体験は買い物をする上で重要なことです。
その部分を「ストレスフリーにする」としっかり見ていることがすごいと思いました。この感覚は真似したいですね。