通販・ECの新たなカタチ? JPYC連動・両替、トークン付与などフォーシーズHDの連携トークンが創る新たな経済圏とは
化粧品ブランド「フェヴリナ」などを展開するフォーシーズHDは11月14日、中期経営計画(2026-2030)を発表し、Web3.0事業で第三者発行トークンの採用・運用によって新たな経済圏を創出する構想を明らかにした。
中計では、通販・EC事業、卸売事業、リテール事業を土台に「Web3.0事業」「DENBA事業」「再生エネルギー事業」を3本の成長戦略とし、シナジー効果を生み出すとしている。

Web3.0事業では暗号資産・トークンなどのシステム開発・運用を推進。最新情報のリサーチに基づく投資活動により、Web3.0技術を活用した第一次産業支援、新たな経済圏を確立するという。
Web3.0事業の基本戦略は、化粧品などのトレーサビリティの強化、美容情報、スキンケア情報などのNFT化による既存事業とのシナジー効果創出。また、暗号資産による商品購入を実現するプラットフォーム提供の一次産業支援事業で資金循環モデルの開発も手がける。そのほか、積極的な海外企業とのアライアンス強化、ビットコインなど仮想通貨などへの投資も進める。
構想では、JPYCなど第三者発行のトークンをフォーシーズが購入・運用し、顧客・株主へトークン配布などを活用する。JPYCは暗号資産の一種である日本円ステーブルコイン。ステーブルコインは、価格の安定性を目的に、法定通貨や金といった価値が安定した資産に価値が連動するように設計された暗号資産。
事業成長戦略としては、M&Aによるグループ企業の拡大、トークン利用可能店舗・サービスの拡大、ブロックチェーンでの資金調達なども手がけていく。
顧客に提供する価値は、ECモールでの購入や口コミ投稿でトークンを付与。トークンはJPYCとの連動・両替として100円分を120円に交換するといったメリットを設ける。ポイントとは異なる売却可能な資産性を提供する考えだ。
株主へ提供する価値として、配当の一部をトークンで受け取れることを検討するという。
