法人間取引に特化したBtoB-EC構築プラットフォーム「makeshop BtoB byGMO」、GMOメイクショップが提供

GMOメイクショップは9月12日、法人間取引(BtoB)に特化したEC構築プラットフォーム「makeshop BtoB byGMO」の提供を開始した。
SaaS型のEC構築プラットフォーム「makeshop byGMO」をベースに、導入社のBtoB-ECモデルに最適な機能を、オプションやカスタマイズを組み合わせて提供する。
「makeshop BtoB byGMO」は、「makeshop byGMO」のBtoB関連機能を統合・強化したBtoB-EC専用のEC構築プラットフォーム。「オープン直販」「会員制卸売」「代理店/多段階流通」といったビジネススタイルに対応し、事業規模に適した拡張性で企業のDX戦略をサポートする。導入企業は、電話やFAX、手書き伝票に依存していた受発注・請求処理や問い合わせ対応などのアナログ業務を効率化できる。
「makeshop byGMO」のBtoB向けおよび会員制ECサイトの2024年流通額は、全流通額の約31%にあたる1078億円に達したという。BtoB-ECでは、受発注や請求業務のデジタル化による業務効率化・コスト削減が大きなメリットとされ、電話・FAX・紙ベースの取引からオンラインへの移行が加速。こうしたニーズに応えるため、「makeshop byGMO」では、エクセル管理や手書き伝票といったアナログ業務の自動化を推進し、BtoB-ECサイト構築のハードルを着実に下げてきたという。「makeshop BtoB byGMO」は、BtoBニーズの高まりを踏まえ、既存の関連機能を統合・強化した。
AI-OCR機能の実装など、さらなる業務効率化に貢献する機能開発を進め、BtoB-ECプラットフォームとしての価値向上をめざすとしている。
3つのBtoBサイト構築モデルを用意
事業者の要望や特性に合わせて選択できる3つのBtoBサイト構築モデルを用意した。各モデルに対応した機能を組み合わせることで、目的やビジネススタイルに最適なBtoB-ECサイトを構築できる。
- オープン直販(BtoB・BtoC兼用)
会員登録なしでも、多くの企業や顧客に公開できる標準的なBtoB-ECサイト。BtoCサイトのように誰でもアクセスできるため、新規顧客の獲得やブランド認知の向上に最適なモデルという。 - 会員制卸売(クローズドBtoB)
特定の取引先だけに限定し、会員認証や情報を管理するアクセス制御可能なBtoB-ECサイト。取引先ごとの価格設定や限定商品の提供など細かい取引条件を適用、既存顧客との関係強化と受発注業務を効率化できる。 - 代理店/多段階流通(BtoBtoB/BtoBtoC)
複数段階の取引関係を想定し、流通や販売チャネルの最適化をサポートする。企業間の取引に加え、消費者向けの販売もできる。
事業規模や取引の要件に応じて最適なソリューション提案
事業者の事業規模や取引の要件に応じて、最適なソリューションを提供する。企業間取引の一部業務を効率化するスモールスタートから、個別カスタマイズや外部連携などによる段階的な拡張まで事業成長に応じて幅広く提案・支援する。
- 既存のBtoB機能を活用したスモールスタート
これからBtoB-ECを始める企業、小規模な取引から効率化を進めたい企業向けに、「makeshop byGMO」のBtoB関連機能を活用し、ECサイトを手軽に構築・運用する。初期投資を抑え、EC化による業務効率化を実現するという。 - 個別カスタム・JavaScriptによる柔軟な機能拡張
「makeshop BtoB byGMO」の既存機能だけではカバーしきれない、自社の商習慣に合わせた機能やデザインを求める企業向けに提供する。ピンポイントカスタムやJavaScriptによる機能拡張に柔軟に対応。特定の業務フローの自動化や、顧客体験を最適化できる。 - システム開発・外部連携による高度な業務効率化
大規模な取引量や既存の基幹システムとの連携が必要な企業向けに、個別開発やAPI連携による高度な連携ソリューションを提供る。複雑な受発注業務の自動化、サプライチェーン全体の最適化など、エンタープライズレベルのBtoBニーズに対応する。
「代理注文システム」も追加
これまでご要望の多かった「代理注文システム」も追加した。電話やFAXなどで受けた注文内容を、担当者が購入者に代わってシステム上に登録できるため、受注業務の効率化とヒューマンエラーを削減できる。