対象は小~大規模。カスタマイズにも対応する万能型ECシステム/楽楽バックオフィス
テクマトリックスは受注・配送・在庫を一元管理する「楽楽バックオフィス」を軸に、カスタマイズを加えて独自仕様の専用バックオフィスシステムの構築、各モールのAPIなどを1つに集約するデータ連携ソリューション、独自の自動化・一元管理システムを作る開発まで、提供するサービスは幅広い。対象は年商数千万円といった小規模から、中・大規模事業者まで対応。企業規模や業務内容にあわせてサービスを選択できるのも特徴だ。
「安価に利用したい」~「業務内容に合わせたカスタマイズ」まで幅広いニーズに対応
テクマトリックスがEC企業向けに提供している一元管理システムに関するサービスは、「楽楽バックオフィス」を中心に4サービス。
楽楽バックオフィス【小~中規模】
- 少ないコストでバックオフィス業務を大幅に自動化したい
→ 月額5000円から利用可能 - モール間の在庫管理ができなくて売り越してしまった
→ モール間の在庫自動同期 - メールの送り漏れがあり、悪いレビューが付いた
→ メール自動送信機能 - カード決済が多くて額の変更があると取り消しと再オーソリが必要となり非常に手間がかかる。
→ オーソリNG時の再オーソリや売上請求まで自動処理
「楽楽オフィスバック」はこうした事業者のニーズを解決するSaaS/ASP型の一元管理システム。受注管理、配送管理、在庫管理などのバックオフィス業務を大幅に自動化、効率化する。
楽天RMSのR-Backoffice、Yahoo!ショッピングのストアクリエイターProAmazonのセラーセントラルで実施していた、それぞれの受注管理、配送管理、在庫管理業務を「楽楽バックオフィス」が統合。各モールの管理システムとはAPIで自動連携し、受注処理などは「楽楽バックオフィス」のみで管理することができる。
楽楽バックオフィス+One 【中~大規模】
「楽楽オフィスバック」をベースに、顧客の業務要件にあわせて独自のカスタマイズを加え、専用のバックオフィスを構築するのが特徴。
SaaS/ASP型の一元管理システムの標準機能を最大限に生かし、必要な機能を部分的にカスタマイズ。コストの削減と納期短縮を実現する。
たとえば、「楽楽オフィスバック」を使いながら次のような課題を解決することが可能。
- 自社仕様の管理システムにしたい
- 外部物流倉庫業者との業務連携を実現したい
- 基幹システムとの連携を実現したい
- ダウンロード販売を簡易に実現したい
近年の需要として高いのは、データベースソフト「FileMaker」を用いた受注管理システムからの乗り換えで、ショップ・オブ・ザ・イヤーの店舗も少なくないという。「FileMaker」で作り込んでいるが、APIで自動連携するには大きなコストが掛かり、また仕様変更への対応や保守などのコストや手間を省きたいといったニーズが増えているようだ。
楽楽ECブリッジ【中~大規模】
楽天やYahoo!Amazonといったモール型ネットショップと、自社のECシステムとのデータ連携を簡易に実現するマルチモール連携ソリューション。
ECモール各社が提供する受注データAPI、在庫APIなどの連携技術を1つに集約した。「Lite版」では共通のシステムインターフェイスで、自社ECサイトシステムと受注データなどのモール連携を実現。「カスタムメイド版」ではインターフェイス仕様を要件に合わせてカスタマイズする。
ポイントは次の通り。
- 自社の管理システムでECモール連携を実現できる
- モール型ECサイトとの連携を1つに集約するので、効率的な開発が可能に
- モールごとに連携仕様を調査する必要がなくなる
- APIの仕様変更など運用を簡略化する
- システム開発会社も、自社のシステムなどでECモール連携が可能になる
ある程度の規模があるEC企業は自社で管理システムを保有しているケースが多い。そうした企業が多店舗展開するには、都度管理システムをモールごとの仕様にあわせてカスタマイズする必要がある。
こうした手間が必要な業務を1つのツールに集約して省き、APIのアップデートにも対応。自社でシステムを保有する企業のモール展開をサポートする。
楽楽インテグレーションサービス【大規模向け】
eコマース事業を手がける大規模事業者向けに提供する、セミオーダーメイド型バックオフィスシステム構築ソリューション。
複数チャネルでのEC展開や実店舗、B2Bなど他の事業領域とのデータ連携、基幹システムやWMSなど周辺システムとの連動など、あらゆるビジネス基盤をサポートするもの。業務・システムの両面から効率化するバックオフィスシステム構築ソリューションという。
オーダーメイドによる要件の実現、パッケージ活用でのコスト低減、それぞれのメリットを両立。オムニチャネル展開など「ビジネスを拡張していきたい」というニーズに対応する。
【事例】導入後は全注文の8~9割が自動化した山善
楽天ショップ・オブ・ザ・イヤーの常連店「くらしのeショップ」などを運営する山善の家庭機器事業部のeビジネス部は、「楽楽ECインテグレーションサービス」で受注管理・在庫管理の業務システムを構築している。
山善では、受注管理と在庫管理のパッケージ製品で業務を管理していたが、注文数の増加とともに処理量が拡大。注文の処理業務に多くの人員とコストが必要となっていた。
ショッピングモールの管理システム、受注管理システム、基幹システムと、複数に跨った処理業務は複雑で、システム間の連携で多くの手作業を要す状況になっていた。
リプレースの検討にあたり、受注管理系のシステムやソリューションを取り扱うさまざまな業者を比較。パッケージをベースとした自動化・効率化の実現ソリューションで、楽天のRMSパートナーであることなどを理由にテクマトリックスを選定した。
導入後は主導の作業が自動化・効率化され、従来比で作業量が少なくとも1/3以下に低減。オペレーションミスなどのヒューマンエラーも減ったという。
全注文の8~9割は自動的に処理されている。今後は問い合わせ業務などシステム化ができる業務の自動化を進め、さらなる業務の効率化を進めていくとしている。
カスタマーソリューション営業部コマースソリューションチームの岩崎徹志・特命課長は次のように話す。
当社はITのスペシャリスト集団なので、企業が望む形式で業務管理システムを構築することができる。抱えるエンジニアは100人規模。ビジネスの拡張、成長に合わせて対応できる。将来の成長を見据えたビジネスパートナーとして選んでほしい。
企業 | 社名 | テクマトリックス株式会社 |
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サービス名 | 楽楽バックオフィス | |
サイトURL | http://www.techmatrix.co.jp/cs/rakuraku-bo/index.html | |
ターゲット | 利用EC企業の年間EC売り上げ規模 | 24万円 ~ 10億円 |
現在の導入社数(※既に解約している企業は含まない) | 非公開 | |
現在システムを利用しているECサイト名(3サイトまで) | エフコ株式会社 トレンドマイクロ株式会社 株式会社レガーロ | |
費用 | 導入費用(円) | 0円 |
月額固定費(円) | 月商500万未満は5000円固定、月商500万以上は月商の0.19%の従量課金 | |
システム | 提供形態 | ASP型 |
最大同時クライアント数 | 無制限 | |
1日当たりの最大処理伝票数 | 無制限 | |
対応しているモール | 楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazon | |
対応しているショッピングカート | 個別相談 | |
楽天APIとの連携の可否 | ○ | |
定期注文対応の可否 | ○ | |
頒布会注文対応の可否 | ○ | |
サンクスメール・発送完了メールの送信の可否 | ○ | |
同梱処理の可否 | ○ | |
顧客管理の可否 | × | |
過去の対応履歴の書き込み・閲覧の可否 | ○ | |
プロモーションコード管理の可否 | △ | |
メール共有の可否 | × ※メールの送信は可能だが、メール管理の機能はなし | |
CTI対応の可否 | × | |
出荷指示データ出力の可否 | ○ | |
ピッキングリスト出力の可否 | ○ | |
納品書の印刷の可否 | ○ | |
送り状印刷ソフト用CSV出力の可否 | ○ | |
注文データ分析の可否 | × | |
発注管理 | 発注データ手動作成の可否 | × |
発注データ自動作成の可否 | × | |
発注書出力の可否 | × | |
発注データCSV出力の可否 | × | |
発注残管理の可否 | × | |
利益計算の可否 | × | |
在庫管理 | 商品データ一括管理の可否 | △ |
ECサイト在庫数量一括更新の可否 | ○ | |
セット品在庫更新の可否 | × | |
入出庫管理の可否 | × | |
在庫変更履歴の確認の可否 | × | |
在庫CSVアップの可否 | ○ | |
POSとの連携の可否 | × | |
出品管理 | サイトへの商品掲載の可否 | × |
他店舗展開時の商品データの複製の可否 | × | |
モールへの商品画像アップの可否 | × | |
説明文中画像アップの可否 | × | |
ソフトへの一括画像アップの可否 | × | |
一括項目変更の可否 | × | |
商品ページプレビュー機能の可否 | × | |
特徴 | アピールポイント | モールが提供するAPIを実装しているので、注文変更やカードオーソリなど、モールの受注管理システムとの相互のデータ連携を行うので、編集、変更の2度手間が発生しません。 サンクスメールや出荷メールなどの配信など、定型的な受注処理業務を自動で処理するので、業務の効率化や作業ミスの軽減が図れます。 業務負荷やコストを削減することにより、本来人が対応すべき業務に時間とお金をかけることが可能となります。 |