資源を年間約2.5トン削減。フェリシモがポスト投函可の「お届け袋」で獲得した再配達問題+環境負荷軽減の実績を発表

フェリシモは2023年10月末に導入した「お届け袋」による実績を発表した。顧客、配送ドライバー、自然環境に三方良しの成果が出ているという

大嶋 喜子[執筆]

9月29日 9:30

フェリシモは9月25日、2023年10月末から運用しているポスト投函可能な「商品お届け袋」について環境貢献度を集計した結果、年間で約2520kg(約2.5トン)の資源削減を実現したと発表した。

最薄タイプが約110gだった従前の配送用の箱に比べて、資源量を約4分の1となる約26gに削減しているという。

「商品お届け袋」は、社会全体におけるEC物流の環境負荷と再配達への対応として開発・導入し、運用してきた。フェリシモが考える利点は次の3つ。

自然環境への配慮

従来の箱タイプからの切り替えによって、年間で約2520kgの資源を削減。化学薬品の使用を抑えたクラフト素材、リサイクル可能な特殊な撥水加工を採用し、製造から廃棄までの環境負荷を低減している。

顧客が配送商品を「受け取る」ストレスをなくす

「商品お届け袋」はポスト投函サイズで、再配達の手間とCO2を削減する。袋タイプは中身の厚さに合わせた梱包が可能で、配送サービスの効率アップにもつながっている。雨濡れ対策として、袋の内側に特殊な撥水ニス加工。外側は紙の質感のまま配送伝票が剥がれにくいという安全性も両立している。

ぬくもりを演出するデザイン

あたたかみのあるクラフト紙に、ぬくもりを感じるオレンジ色のインクでデザインをプリントし、フェリシモならではの“やさしさ”や“楽しさ”を演出している。

オレンジ色のインクでデザインを施している「商品お届け袋」。内側には雨濡れ対策の加工をしている
オレンジ色のインクでデザインを施している「商品お届け袋」。内側には雨濡れ対策の加工をしている
この記事のキーワード

この記事をシェアしてほしいタヌ!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored

AI時代を勝ち抜くEC戦略。レガシーシステムから脱却し、「Shopify」で実現するPDCA高速化とイノベーション 12月23日 7:00 「声のする方に、進化する。」会社全体最適を目標とするワークマンの「補完型EC」 が実践する「レビューマーケティング3.0」とは? 12月17日 7:00 「所有から利用へ」の潮流をAIで勝ち抜く。事例で学ぶレンタル・リユースビジネスの成功法則とEC構築術 12月16日 7:00 「サムソナイト」「グレゴリー」のEC改善事例。CVR改善+購入完了率が最大45%増の成果をあげたアプローチとは 11月12日 7:00 スマホゲーム「モンスト」ファンがお得にアイテムを購入できる「モンストWebショップ」はなぜ「Amazon Pay」を選んだのか。導入効果+UI/UX向上に向けた取り組みを聞いた 10月30日 7:00 アンドエスティが「3Dセキュア2.0」の超効率的運用に成功したワケ。オーソリ承認率大幅改善、売上アップにつながった不正対策アプローチとは? 10月28日 7:00 EC業界で市場価値を最大化する――「全体を見渡せる人材」になるためのキャリア設計 10月27日 7:00 転売ヤーが引き起こすEC市場の混乱に立ち向かう! Shopifyパートナー・フラッグシップが提案する最新対策 9月29日 8:00 14か月で累計売上30億円超え。 韓国のネイルブランド「ohora」の急成長を支えたEC戦略とは 9月22日 8:00 生成AI検索が変える消費者の購買行動。UGC活用でサイト流入を最大化する 9月10日 8:00