鳥栖 剛[執筆] 9/29 10:00

アリババグループ傘下のECプラットフォーム「タオバオ」は9月26日、「タオバオ 11.11 グローバルショッピングフェスティバル」を20の国と地域で展開すると発表した。

2009年11月11日にスタートした「11.11ショッピングフェスティバル」は、中国での成功を受けて大きく発展。現在、規模・売上はブラックフライデーを超える存在になっているという。

2025年は国際市場へも本格展開し、20市場で実施する。中国語・英語・マレー語・タイ語・ロシア語の5言語に対応し、各市場に合わせた限定プロモーションや特別オファーを用意する。

注目のプロモーション内容は、たとえば新規ユーザー限定「¥1(RMB)オファー」を展開。16市場で新規のユーザーが初回注文時に対象商品一部を「¥1(RMB)」で購入できるという。

ゲーム感覚で楽しめるショッピング体験で、現地のユーザーに特化した参加型コンテンツ「タオバオ・ワンダーランド」も展開。シンガポール、マレーシア、タイ、カンボジア、オーストラリアで実施する。タイ語、マレー語、英語に対応し、毎日「ゴールドビーンズ」を集めて最大50%オフのサービスと交換できる。

送料無料条件の緩和も実施する。12市場で送料無料の条件を緩和する。11.11フェス期間中は、香港・中国、マカオ・中国のユーザーに、購入金額に関係なく送料無料の特別サービスを提供する。シンガポール、マレーシア、台湾、オーストラリアでは、毎日数量限定で高額送料クーポンを配布し、海外商品の配送コストを抑えた買い物を提供する。

各市場の現地パートナーや個人向けにはアフィリエイトプログラムを提供。対象商品の売り上げに応じて最大30%のコミッションを受け取ることができる。さらに、新規ユーザーの紹介と初回購入が完了した場合、1人あたり5~15米ドルの追加報酬を支払う。

タオバオによると2025年4月1日~8月25日までの5か月間で、海外ユーザー数は倍増し、新規国際ユーザーは200%を超える成長を記録。同期間のグローバル市場GMV(流通総額)は5年連続で2ケタ成長を達成しているという。また、2025年4月16日に「タオバオ」アプリが16市場でショッピングカテゴリのダウンロード数1位を獲得、世界123市場でトップ10入りしたという。

「タオバオ」は世界各地でサービスを拡大。最近では中央アジア5市場、南アフリカ、アラブ首長国連邦にも進出。現在、200以上の国・地域でサービスを展開し、10億人を超えるユーザーが買い物をしている。「世界で最も豊富な商品ラインナップを誇っているという点だけでなく、億を超える商品数で、文化・生活環境・消費習慣の異なるお客さまの多様なニーズに対応している」という。

タオバオの物流、決済、返品・交換、カスタマーサービスとは

「タオバオ」では、物流、決済、返品・交換、カスタマーサービスの4つの重要領域をカバーする総合的なサービス体制を構築。世界中のユーザーにスムーズなショッピング体験を提供している。

  • 物流サービスの向上
    市場ごとに配送スピードや配送オプションを最適化。20市場で直送サービスを提供し、12サイトでは送料無料を導入。
  • 多様な決済オプション
    29通貨に対応し、現地の習慣に合わせた決済方法を用意。Alipay、国際電子ウォレット、クレジットカードに加え、香港ではWeChat Pay HKやOctopus Card、台湾では代金引換にも対応。
  • 安心な返品・交換サービス
    12市場で現地返品サービスを提供。自宅での集荷やコンビニ持ち込みなどに柔軟に対応。香港・台湾では越境返品にも対応している。
  • AIカスタマーサービス
    リアルタイム多言語翻訳により、中国語・英語をはじめとする複数言語でのスムーズな対応が可能。言語の壁を越えて、迅速かつ適切なサポートを提供。

2025年の「タオバオ 11.11 ショッピングフェスティバル」は20市場での実施で、ショッピングフェスのグローバル展開において新たなマイルストーンを迎えるとしている。各国・地域の現地パートナーとの緊密に連携。国際的なブランドイメージを強化し、世界中のユーザーが11.11に参加しやすい環境を整えるという。

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