ワールドグループのライトオン、EC関与売上は33%減の14億円。「過度な値引き販売を抑制」

ECは過度な値引き販売を抑制した結果、CVR等の停滞が続き売上高は前期比で大きなマイナスとなったものの、利益段階では大きく改善したという。

鳥栖 剛[執筆]

10月15日 7:30

ライトオンの2025年8月期のEC関与売上高は前期比33.0%減の14億円だった。EC化率は同0.4ポイント減の4.8%。

ECは過度な値引き販売を抑制、CVRなどの停滞が続き売上高は前期比で大きなマイナスになったものの、利益段階では大きく改善したという。

ライトオンの2025年8月期のEC関与売上高は前期比33.0%減の14億円だった。EC化率は同0.4ポイント減の4.8%
ECは売上減も利益は改善したという(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

ライトオンの2025年8月期の全社売上高は前期比27.5%減の281億3000万円、営業利益は4億5400万円の赤字(前期は50億円の赤字)、経常利益は7億5200万円の赤字(前期は51億6600万円の赤字)、当期純利益は4億4900万円の赤字(前期は121億4200万円の赤字)だった。

ライトオンは2025年8月期を初年度とする5か年の中期経営計画を推進。初年度は構造改革を最優先で実行した結果、対計画では全ての利益段階で計画を達成したという。重点施策として①不採算店舗の退店を早期に実施②退店に伴う人員配置の見直し、および本部・店舗組織のスリム化③全従業員の粗利・経費への意識と規律の徹底④業務プロセス効率化による固定費削減――などを実行した。

なお、2025年8月期は未達成事項としてECプラットフォーム強化をあげている。ECチャネル単独での利益改善はしたものの、トップライン対応はいまだ不足と説明。親会社となったワールドグループの指導・助言を得ながら売上拡大とECチームの生産性向上を進めているという。

2026年8月期のEC関連の取り組み

  • ワールドグループのインフラを活用した調達物流コストの効率化
  • OEM機能を通じた売れ筋商品の再設計や共同開発を進め、売り場の鮮度維持と粗利改善
  • Eコマース強化として店舗とオンラインを連動させた販売体制の構築
  • 生販/在庫を一体で管理できる基幹システムを導入し、在庫回転率を向上

ワールドは2024年10月、投資子会社であるW&DインベストメントデザインがライトオンにTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表。第三者割当増資とTOBを組み合わせ、最終的にW&Dインベストメントデザインの子会社にするTOBが2025年1月に成立した。

TOBは業績が低迷するライトオンをワールドグループが再建支援する形で実施。ライトオンは、2023年2月に取引金融機関から単独での事業継続が困難な可能性があるとの指摘、他社とのアライアンス検討が必要であるとの見解が示され、経営体制の抜本的な改革が求められていた。

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