配送情報などの入力が不要になるPayPal決済を導入、ヤマダ電機
大手家電量販店では初、利用者向けにキャンペーンも展開
ヤマダ電機は11月5日、ECサイト「ヤマダウェブコム」に、ID決済として「PayPal(ペイパル)」を導入した。ペイパルのアカウントを持った消費者は、ペイパルIDとパスワードを入力するだけで、名前・住所・カード番号といった情報を再入力することなく、会員登録をせず購入できるようになる。大手家電量販店がID決済のペイパルを導入するのはヤマダ電機が初めて。
「ヤマダウェブコム」では、サイトデザインのリニューアルとともに、「ペイパル」を導入。各アイテムのページに「PayPalで購入手続きに進む」ボタンを設置した。
PayPalアカウントでログインすると、すでにペイパル登録時に入力している氏名や配送先住所などが自動的に入力された状態で買い物を続けることができるようになる。
その情報をもとに会員登録せずにゲスト購入することが可能。ページ内に「会員登録する・しない」の選択を設置し、簡単に会員登録できるようにもしている。
ペイパルでは氏名や住所が自動的に入力される機能を無料のAPIで提供しており、ペイパル決済を導入すると追加費用なしで利用できるとしている。「通常のエンジニアであれば1~2日ほどで完了できる」(杉江知彦コミュニケーションズ部長)という。今後はショッピングカートなどとの連携を進め、簡単にID決済を導入できるようにしていきたい考え。
ヤマダ電機はペイパル導入を記念して、期間中に「ヤマダウェブコム」でペイパル決済を利用して購入した利用者の中から、抽選で買い物金額をポイントで全額キャッシュバックするキャンペーンを展開する。ペイパルはこうしたキャンペーンを展開することで、現在約100万人の国内のペイパルユーザーをさらに増やす取り組みを積極化している。
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