オンワードホールディングスは、ネイル関連事業を展開するコスメ・デ・ボーテの全株式を取得し、完全子会社化した。2025年12月に子会社化を発表しており、3月2日にグループ参画となった。ウェルネス領域の成長加速につなげる狙いだ。
コスメ・デ・ボーテは、セルフジェルネイル「Gel Me1(ジェルミーワン)」などのセルフネイル・コスメ用品の企画・開発を手がける。バラエティストアやドラッグストアなど全国7000店舗以上で展開し、累計総出荷数は780万個を超える。
オンワードHDは中長期経営計画「ONWARD VISION 2030」において、生活者の価値観変化に対応する「ウェルネス領域」の成長加速を重点戦略の1つに掲げており、今回の子会社化でコスメ事業の強化につなげる。
期待される3つのシナジー
1.販路の相互活用とEC連携
コスメ・デ・ボーテは、従来のバラエティストア中心の販路に加え、オンワードHDが展開する百貨店やショッピングセンターなどの店舗網を活用する。また、ECサイト「オンワード・クローゼット」との連携を強化し、リアルとデジタルを融合したOMO施策を推進。顧客接点の拡大をめざす。
2.グループブランドとの連携強化
オンワードグループの多様なブランドとの協業により、ブランドポートフォリオを強化。ファッションとビューティーを横断した価値提案を進める方針だ。グループ内では「Chacott COSMETICS」を展開するチャコットや、オーガニックヘアケアブランド「product」を展開するKOKOBUYなどとのシナジーを追求する予定だ。コスメ・デ・ボーテの成長とコスメ事業領域の拡充につなげる。
3.海外展開と経営基盤の強化
オンワードグループの海外ネットワークや経営リソースを活用し、コスメ・デ・ボーテの海外展開を加速。あわせて経営基盤の強化も図る。
新経営体制も発表
コスメ・デ・ボーテは新たな経営体制も公表した。代表取締役社長CEOにオンワード樫山の東日本営業グループ北海道エリア長を務めた吉田明人氏が就任。取締役副社長COO兼CDOには、オンワードデジタルラボのネクストビジネスグループマーチャントビジネスDiv.クラハグSec.長を務めた酒見ひばり氏が就任した。
※記事初出時、酒見ひばり氏の役職に誤りがあり、3/4 10時に訂正をしました。修正してお詫び申し上げます。
両社にとってウェルネス領域における新たな成長機会を切り拓く重要な節目だと考えている。創業以来大切にしてきた「気軽に簡単におしゃれを楽しんでいただきたい」という思いをより多くのお客さまに届けるために、デジタルとリアルを融合した販路拡大、ファッションとビューティーを横断した新たな価値創造に取り組んでいく。社員一人ひとりの専門性と情熱を結集し、持続的な成長の実現をめざす。(コスメ・デ・ボーテ 吉田明人社長)
![]()
コスメ・デ・ボーテ 吉田明人社長
両社がこれまで大切に育んできた思いや強みを尊重しながら、次の成長へとつなげていく。まずはデジタル領域の強化を軸に、顧客体験の向上とブランド価値のさらなる深化に取り組み、より多くのお客さまに気軽にファッションやビューティーを楽しんでいただける環境を広げていく。(コスメ・デ・ボーテ 酒見ひばり副社長)
![]()
コスメ・デ・ボーテ 酒見ひばり副社長
新体制では、デジタル領域、ブランド開発、マーケティング、営業、経営管理など各領域を横断的に担う。ビジネス面でのシナジーによる事業成長はもとより、組織全体のカルチャーの進化にもつながるものと確信している。今後も独自性の高い製品開発と高い推進力を強みとし、ビューティー市場における新たな価値創造を通じて、ブランドおよび企業の持続的成長を実現していく。(コスメ・デ・ボーテ 取締役CAO 丸山あをい氏、取締役CMO 百田悠貴氏、取締役CBO 所マリア氏)
- この記事のキーワード
