渡部 和章 2019/2/13 11:00

オンワードホールディングスは2月8日、ギフト商品やギフトカタログの企画制作を手がける大和を完全子会社化すると発表した。相互の販路や経営資源を活用することで相乗効果の創出を図る。

大和の全株式を投資ファンドのTMCAP2011投資事業有限責任組合から買い取る。取得日は3月1日の予定。取得価額は非公表。

オンワードは大和の主要取引先である百貨店や有名ブライダル企業に対する営業活動において、大和との協力体制を構築する。

また、オンワードグループのファッション商品を大和の販売チャネルで展開するほか、大和がオンワードのECサイトなどを活用するとしている。

大和は1940年創業(設立は2015年)。ギフト商品やギフトカタログの企画制作、ギフト商品の管理や加工物流、出荷などを手がけている。

2018年6月期の売上高は前期比11.6%増の156億900万円。当期純利益は同33.0%減の3億3100万円だ。

オンワードホールディングスの2018年2月期における国内EC売上高は、前期比37.9%増の189億3700万円だった。海外事業は同22.7%増の13億3200万円。

グループのデジタルトランスフォーメーション実現に向け、グループのEC事業やデジタルマーケティング事業を担う完全子会社「オンワードデジタルラボ」を3月1日に設立する。

代表取締役社長には、オンワードホールディングスの村田昭彦常務が就任する予定(現職と兼任)。村田氏は2018年1月まで、アパレル企業のベイクルーズでEC統括を務めていた。

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