スマホオークション「パシャオク」を終了、サイバーエージェント
「メルカリ」「LINE MALL」など競合サービス伸長で生産性が低下
サイバーエージェントの子会社でスマートフォン(スマホ)向けオークションサービス展開するパシャオクは7月31日、展開するスマホ特化のオークションサービス「パシャオク」を9月30日に終了すると発表した。サイバーエージェントでは、事業の選択と集中を進めており、生産性が低下していたため終了を決めたとしている。
「パシャオク」は、スマホに特化したオークションサービスとして、サイバーエージェントが2012年8月27日に開始したサービス。2013年2月に100%出資子会社としてパシャオクを設立。独立会社に事業譲渡することで、拡大を計画していた。
しかし、同じくスマホに特化したオークションサービス「メルカリ」や「LINE MALL」など後発サービスの台頭で、計画通りに事業を拡大させることができなかった。
「パシャオク」は、毎日夜10時にオークションを終了する「9時オク」や、Amebaブログに参加する芸能人が独自商品を出品することなどが特徴となっていた。
今後は8月4日に新規会員登録を停止。12日に出品機能を停め、20日に入札機能を停止。9月4日に落札後の取引完了期限を設ける。サイトの閉鎖、ユーザー窓口サポートは9月30日を予定する。サービス終了後に全ユーザーのデータは消去するとしている。
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近年、スマホ向けオークションサービスを展開する事業者が増えている。
ニールセンが7月29日に発表したPC・スマートフォンのネットオークション/フリーマーケット(フリマ)サービス利用動向調査によると、オークションはPCもスマートフォンも「ヤフオク!」が圧倒的に利用者が多い結果となっている。2位は楽天オークション、3位はモバオクと、旧来からのサービスがトップ3を占めている。
スマホ専用オークションは簡単に出品できることなどが特徴。だが、この結果を見るとサービスの認知度はまだまだ低いようだ。こうした状況を見てみると、パシャオクに続き、サービスを終了する企業が出てくるかもしれない。