楽天オークションがリサイクルショップのブランドオフと業務提携、「せどり」の促進へ

新規出品者増やし、メール有料化で減少が見込まれる出品数の維持を図る

中川 昌俊

2014年10月7日 12:00

楽天オークションは10月6日、日本、香港、台湾でブランドリサイクルショップを運営するブランドオフと業務提携契約を締結したと発表した。楽天オークションの出品事業者に対し、ブランドオフが運営する中古品BtoBサイトを紹介し、出品事業者の仕入れを支援する。同業者の中間に立って品物を取り次ぐ「せどり」を促進し、楽天オークションの活性化を図っていく考え。

楽天オークションはこれまで、多くの出品事業者は入札がなかった商品をメールで消費者にお知らせすることで集客し、入札につなげてきた。しかし、2015年4月1日から週1回まで無料配信できたメール配信枠を楽天が撤廃。メール配信1通あたり0.75円を加算する仕組みに変更するため、メールを中心に集客していた出品事業者のなかには、楽天オークションから撤退する事業者も出てくると見られる。

出品商品数の減少はそのまま、オークション市場の魅力減退につながるため、「せどり」を促進することで、新たな出品者を増加。出品商品数の維持を図りたいという狙いがあると考えられる。今後も「楽天オークション」に簡単に出品できる機能の拡充が進むと見られる。

ブランドオフは現在、アジアで65店舗を展開中。店頭での買取と販売、ウェブ通販、質に加え、業者専門のオークション市場の主催や卸事業など業態は多岐にわたる。グループでの売上高の成長率は創業以来、毎年10%以上を記録しているという。

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