瀧川 正実 2017/12/1 6:00

城山観光が運営するECサイト「城山観光ホテル オンラインショップ」が外部から不正アクセスを受け、最大でクレジットカード情報234件が流出した可能性があることがわかった。セキュリティコードも漏えいした懸念がある。

流出した可能性がある対象は、2017年7月25日から10月4日の間に、「城山観光ホテル オンラインショップ」でクレジットカード決済を利用した顧客。クレジットカード情報は、カード番号、有効期限、セキュリティコードが対象。

Webアプリケーションの脆弱(ぜいじゃく)性を利用した外部からの攻撃によって、カード会員情報が不正に外部に転送されていたという。加盟店のWebサーバーをカード会員データが通過する決済方法を採用していたと考えられる。

今後は、カード情報がサーバーを通過しない決済システムに変更し、再発防止を図っていくとしている。

城山観光が運営するECサイト「城山観光ホテル オンラインショップ」が外部から不正アクセスを受け、最大でクレジットカード情報234件が流出した可能性があることが判明

ECサイトで経緯やお詫びを記載したPDFを公開している(画像は編集部がキャプチャ)

EC業界におけるセキュリティ対策について

経済産業省主導の「クレジット取引セキュリティ対策協議会」(事務局は日本クレジット協会)は、2017年3月8日に公表した「クレジットカード取引におけるセキュリティ対策の強化に向けた実行計画-2017-」において、EC事業者に対して2018年3月までにカード情報の非保持化、もしくは「PCI DSS準拠」を求めていく方針を掲げた。

カード情報の漏えいの頻度が高い非対面(EC)加盟店については原則として非保持化(保持する場合はPCI DSS準拠)を推進。EC加盟店におけるカード情報の非保持化を推進するため、PCI DSS準拠済みのPSP(決済代行会社)が提供するカード情報の非通過型(「リダイレクト(リンク)型」または「JavaScriptを使用した非通過型」)の決済システムの導入を促進するとしている。

また、独立行政法人情報処理推進機構では不正アクセス対策についての資料をまとめており、「安全なウェブサイトの作り方」などを閲覧することができる。

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