Amazonフレッシュ、クックパッドらと提携。ミールキットで時短ニーズへの対応強化
アマゾンジャパンのプライム会員向けサービス「Amazonフレッシュ」が4月21日でサービス開始から1周年を迎える。クックパッドやDELISH KITCHENといったレシピサービスとの連携、ミールキットの販売など、新たな戦略を4月19日に発表した。
「クックパッド」「デリキッチン」との提携スタート
レシピサイト「クックパッド」と4月16日から連携。クックパッドのプレミアムサービス会員向けサービス「プレミアム献立」のページ上に「食材をAmazonフレッシュで購入する」ボタンが表示され、献立に必要な食材をAmazonフレッシュで簡単に注文できるようになった(PC・モバイルのブラウザ版のみ対応。アプリには非対応)。
レシピ動画メディア「DELISH KITCHEN」アプリ内にも、レシピの「買い物リスト」内に「Amazonフレッシュで材料を購入する」ボタンを設置。必要な食材をAmazonフレッシュで簡単に購入できるようになった。
「Amazon.co.jp」側でも「DELISH KITCHEN」の人気レシピを紹介する「今週のレシピ」コーナーを開始。動画ではなくテキストのみの掲載だが、主菜と副菜のレシピを週替わりで掲載する。
アマゾンは食品に関しては新参者。レシピサイトや料理教室など、食品関連のプロフェッショナルのみなさまと積極的にコラボレーションしていきたい。
─Amazon フレッシュ/Prime Now事業本部長 白子雅也氏
「ミールキット」市場に参戦
ミールキットの販売も開始した。ミールキットは下ごしらえ済みの食材と調味料がセットになったもので、献立を考える時間、買い物の時間、調理の時間を短縮できることで人気。現在は16種類だが、順次ラインアップを拡充する。
また、サラダ・総菜専門店「RF1(アールエフワン)」の商品も販売を始める。これにより、Amazonフレッシュの「惣菜・チルド食品」コーナーのラインナップは約200種類以上となった。
この他にも、カット済みで洗わずにそのまま使えるカットサラダやカット野菜、焼くだけで調理できる味付き肉などで時短ニーズに応える。
Amazonフレッシュこの1年
配送エリア
サービス開始当時は東京都港区、千代田区、中央区、江東区、墨田区、江戸川区の6区域(一部エリアを除く)のみだったが、現在は神奈川県、千葉県の一部までに拡大されている。
東京都 :世田谷区・目黒区・千代田区・中央区・台東区・墨田区・江東区全域、および渋谷区・品川区・大田区・港区・杉並区・新宿区・文京区・荒川区・足立区・葛飾区・江戸川区・調布市・狛江市の一部(18区2市)
神奈川県 : 川崎市高津区・中原区全域、多摩区・宮前区・川崎区・幸区の一部、横浜市西区・神奈川区・港北区・中区全域、都筑区・緑区・鶴見区・南区・磯子区・保土ケ谷区・旭区の一部
千葉県 : 浦安市全域と市川市の一部
人気商品
高級商品の印象が強いAmazonフレッシュだが、年間人気商品ランキングには庶民的な価格の商品が並んだ。
1位 [冷蔵] タカナシ牛乳3.6 1000ml(税込191円)
2位 キリン アルカリイオンの水 2L(税込140円)
3位 国内産 玉ねぎ 1パック 500g(税込105円)
4位 国内産 きゅうり 3本(税込119円)
5位 [冷蔵] 国産 豚 小間切れ 250g(税込262円)
Amazonフレッシュではスピーディーにお届けできない商品が売上が良くない。専門店のみなさまとも相談して、全体的にどうやってスピーディーにお届けできるかを検討している。
─Amazon フレッシュ/Prime Now事業本部長 白子雅也氏
ヘビーユーザー・勝間和代氏が語るAmazonフレッシュの魅力とは?
Amazonフレッシュの1周年記念として、経済評論家の勝間和代氏と食育インストラクターの和田明日香氏をゲストに迎え、Amazonフレッシュの食材を使った時短レシピを作りながらのトークショーが4月19日に行われた。
Amazonフレッシュのサービス開始以来、「Amazonフレッシュ以外から生鮮品を買っていない」と公言するほどのヘビーユーザーの勝間氏。現在も週1回から2回のペースで利用している。
以前は別のネットスーパーを利用していたが、従来のネットスーパーの多くが配達枠が取れないのが不満だった。よく利用するのは朝の8時~10時と夜の8時~10時の枠。Amazonフレッシュなら「5日後のこの枠」とバシッと取れる。
カートに商品を入れっぱなしにしておいても商品が消えないことも気に入っている。キッチンにパソコンを1台置いてあり、気付いたときにカートに入れている。
─勝間和代氏