ユナイテッドアローズらが始める試着写真シェアアプリ「fitom」とは

消費者がアパレルを試着した際の写真をアプリでシェアし、ECサイトの販売促進に活用できる。写真を投稿したユーザーにはインセンティブが支払われる。

渡部 和章

2019年3月5日 9:00

ユナイテッドアローズとシグマクシス、博報堂DYメディアパートナーズは共同で、消費者がアパレルを試着した際の写真をシェアするアプリ「fitom(フィットム)」を提供する。アパレル企業は、試着写真をECなどの販売促進に活用できる。

3社は3月1日付で合弁会社のfitomを設立した。fitomは5月上旬にアプリの提供を開始し、2024年までに1000万ダウンロードをめざす。

「fitom」のユーザーは、ネット通販などで気になる商品を見つけた際、その商品の試着画像を「fitom」でリクエスト。別のユーザーが実店舗で当該商品を試着し、写真を「fitom」に投稿するとポイントを獲得できる。

試着写真をリクエストをしたユーザーが、写真を見てその商品をネット通販で購入した場合、ブランドがfitomに手数料を支払う。商品のタグを店頭でスキャンすると、該当商品のリクエスト件数に応じたポイントが表示される仕組み。

ユナイテッドアローズとシグマクシス、博報堂DYメディアパートナーズは共同で、消費者がアパレルを試着した際の写真をシェアするアプリ「fitom(フィットム)」を提供
「fitom(フィットム)」の仕組み

アパレルブランドは「fitom」に参加することで、消費者が投稿した試着写真をネット通販の販売促進に利用できる。また、試着写真のリクエスト 件数や、写真の投稿数などを分析することで、商品の人気度などを把握し、商品戦略や売場作りに生かすことが可能だ。

3社は2018年9月から11月にかけて「fitom」のテストマーケティングを実施した。その結果、アプリをダウンロードしたユーザーのうち、週1回以上の頻度でコンテンツを閲覧またはアップロードしたユーザーの比率は、試験期間の中盤以降60%を超えたという。アプリに対するニーズが見込めることから、正式リリースを決めた。

フィットムは資本金1億円。出資比率はシグマクシスが39%、ユナイテッドアローズが34%、博報堂DYメディアパートナーズが27%。

この記事をシェアしてほしいタヌ!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored

「声のする方に、進化する。」会社全体最適を目標とするワークマンの「補完型EC」 が実践する「レビューマーケティング3.0」とは? 12月17日 7:00 「所有から利用へ」の潮流をAIで勝ち抜く。事例で学ぶレンタル・リユースビジネスの成功法則とEC構築術 12月16日 7:00 「サムソナイト」「グレゴリー」のEC改善事例。CVR改善+購入完了率が最大45%増の成果をあげたアプローチとは 11月12日 7:00 スマホゲーム「モンスト」ファンがお得にアイテムを購入できる「モンストWebショップ」はなぜ「Amazon Pay」を選んだのか。導入効果+UI/UX向上に向けた取り組みを聞いた 10月30日 7:00 アンドエスティが「3Dセキュア2.0」の超効率的運用に成功したワケ。オーソリ承認率大幅改善、売上アップにつながった不正対策アプローチとは? 10月28日 7:00 EC業界で市場価値を最大化する――「全体を見渡せる人材」になるためのキャリア設計 10月27日 7:00 転売ヤーが引き起こすEC市場の混乱に立ち向かう! Shopifyパートナー・フラッグシップが提案する最新対策 9月29日 8:00 14か月で累計売上30億円超え。 韓国のネイルブランド「ohora」の急成長を支えたEC戦略とは 9月22日 8:00 生成AI検索が変える消費者の購買行動。UGC活用でサイト流入を最大化する 9月10日 8:00 ほしい商品が見つからないイライラを解消し、CVRを向上! 検索機能強化と顧客満足度アップを実現するBtoB-ECサイト改善のポイントとは? 9月9日 7:00