楽天が台湾で販売強化、大手ECのPChomeと戦略的業務提携
楽天は3月14日、台湾の大手EC事業者PChone Online Incと戦略的業務提携を締結したと発表した。
会員IDやポイントプログラムの連携を予定しているほか、「楽天市場」出店者の商品をPChomeが運営する台湾のECサイトで販売する。楽天とPChomeは提携を通じ、台湾やアジアにおける事業拡大をめざす。
楽天は今後、会員向けのポイントプログラムを含む複数のサービスでPChomeと連携する計画。会員IDの連携も予定しているという。
また、「楽天市場」の出店者が取り扱っている商品を、PChomeが運営している台湾のECサイトで販売し、日本から台湾への越境ECを促進する。
PChomeは、同社の会員に対して「楽天カード」のプロモーションを行うほか、24時間以内に配送する「PChome24hショッピング」で電子書籍リーダー「楽天Kobo」の取り扱いを開始する予定。
PChomeは台湾のEC大手で、2005年に台湾で株式を上場。C2CやB2Cのマーケットプレイスを運営しているほか、オンライン決済サービス「PChomePay」や「PChome InterPay」などを手がけている。2018年にはポイントプログラム「PChome Point」を開始した。
楽天・常務執行役員 兼 RAKUTEN ASIA PTE. LTD. 代表取締役社長の高澤廣志氏は、次のようにコメントしている。
台湾におけるECサービスのリーディングカンパニーであるPChomeと業務提携を結ぶことについて、大変喜ばしく思い、大きな期待をしています。台湾は我々にとって重要な市場として位置付けています。インターネットショッピングにおける商品ラインアップを拡充することで台湾のユーザーにより楽しいショッピング体験を提供し、「楽天スーパーポイント」の利便性を向上させることで、ユーザーの満足度向上を図り、台湾におけるさらなるエコシステム拡大をめざします