中川 昌俊 2014/9/18 17:25

生活協同組合コープみらい(さいたま市南区)は9月22日から、母子手帳の交付を受けた組合員から小学校入学前の子どもがいる組合員を対象に、宅配サービス「コープデリ」の個人宅配利用時に必要な基本手数料80円(税別)と配達手数料100円を全額無料化すると発表した。子供を持つ家庭向けのサービスを拡充することで、ライフタイムバリューの高い家庭の優良顧客化につなげる。

コープみらいでは、これまで「子育て割引」として個人宅配の利用手数料(基本手数料+配達手数料)のうち、配達手数料を無料としてきた。子育て割引サービスを拡充し、個人宅配の基本手数料も全額無料とする。

今回、母子手帳の交付を受けた幼児を抱える組合員から、小学校入学前の子供がいる組合員を対象に、「子育て割引」のサービスを拡充。「子育て割引」に申し込み、対象期間(母子手帳交付時から子供が小学校に入学する年の3月末日まで)に週1回利用したと試算して、最大7万2000円(消費税別)の手数料が無料となる。

コープみらいでは、子育て世代向けカタログ「きらきら Baby&Kids」、ECサイト「コープデリ eフレンズ」を展開。そのほか、子供を遊ばせながら子育て中の親同士が気軽に交流できる場「子育てひろば」を、地域や行政などと連携しながら各地で開催し、子育て世代獲得に向けた動きを強化している。

担当編集者のコメント: 

今回のサービスのように子育て家庭向けサービスは今後増えてくると考えられる。

というのも、子育て家庭は通販・ECの顧客として優良な顧客になりうるからだ。小さな子供を持つ母親は、なかなか外に出にくく、買い物をするにも苦労するといわれる。一方で、家の中でやることはあまりなく、カタログやECサイトを見る時間は十分にある。従来の通販では、食品や生活用品を購入できなかったが、最近ではその日の食材も家庭の日用品もネットで購入できるようになっており、どうしても外に出なければならないという状況も少なくなっている。また、子供を持つ家庭はその後も長く利用してくれる可能性が高く、ライフタイムバリューも高いと考えられるため、通販企業としても獲得したい顧客層といえる。

すでに、アマゾンではアマゾンファミリーというサービスを実施しており、おむつなどを安く購入できるようになっている。今後もこうしたサービスが増えてくると、ますます子育て家庭のEC化率は高まり、それに向けたサービスもさらに増えるというスパイラルに入りそうな可能性がある。

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