渡部 和章 2019/10/29 9:00

SaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」を提供しているフューチャーショップはこのほど、昨年9月にリリースしたCMS機能「commerce creator」の導入実績や、機能を導入したネットショップの販売実績の動向などを公表した。「commerce creator」を導入したショップの月間流通額や受注件数の増加率は、未導入のショップよりも高い傾向が示されている。

「commerce creator」はECサイトのデザインのカスタマイズ性を高めたCMS機能。ECサイトの要素を「パーツ」単位に分割し、ドラッグ&ドロップでパーツを組み合わせてページのレイアウトを作成できる。パーツにclassやidを設定し、CSSの適用によって見た目を変更することも可能。

1年で571店舗が導入

フューチャーショップが「commerce creator」の提供を開始したのは2018年9月3日。リリースから1年間(2019年9月2日時点)で571店舗が導入した。「futureshop」を利用している店舗の約4分の1に該当する。

導入店舗を業種別に分類すると「アパレル・ファッション」が222店舗(38.9%)、「日用品・雑貨・インテリア」が84店舗(14.7%)、「食品・スイーツ」が81店舗(14.2%)、「スポーツ・DIY」が60店舗(10.5%)、「コスメ・健康食品・ダイエット」が42店舗(7.4%)、「その他」が82店舗(14.4%)。

SaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」の「commerce creator」業種別利用状況
業種別利用状況

「commerce creator」の導入店舗の月間流通額は124%

フューチャーショップは「commerce creator」を導入したショップと未導入のショップの流通額や受注件数についてサンプル調査を行い、導入効果を比較した。

調査対象は2019年8月の月間流通額が50万円以上のショップ。さらに、「commerce creator」を導入済のショップと未導入のショップのそれぞれで、月間流通額の成長率上位10%と下位10%のショップを除外。残ったショップの中から、それぞれ80店舗をランダムに抽出した。

2019年8月の月間流通額を前年同月(2018年8月)と比較したところ、サンプル全体(160店舗)の平均値は114.49%だった。「commerce creator」を導入済のショップは平均124.31%、未導入のショップは平均104.68%。増加率は導入済みの店舗の方が約20ポイント高い。

SaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」の「commerce creator」2019年8月昨年同月比(月間受注件数)
2019年8月昨年同月比(月間受注件数)

2019年8月の月間受注件数も前年同月と比較した。その結果、「commerce creator」を導入済みのショップは平均124.16%、未導入のショップは103.95%だった。

SaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」の「commerce creator」2019年8月昨年同月比(月間受注件数)
2019年8月昨年同月比(月間受注件数)

「commerce creator」が流通額や受注件数に影響を与えた要因についてフューチャーショップは、「commerce creator」で構築したECサイトはコンバージョンまでの導線が改善されていることなどを挙げている。

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