石居 岳 2020/10/6 10:00

綿半ホールディングスがM&A(合併・買収)を通じて、ネット通販を強化している。

子会社の綿半パートナーズがインテリア家具のネット通販を手がけるリグナの全株式を取得し、完全子会社したと10月5日に発表した。綿半ホールディングスは2018年、家電ECサイト「PCボンバー」のアベルネット(現在の社名は綿半ドットコム)を買収している。

今後、綿半グループとリグナが長年培った経営資源や強みを相互活用することで、取扱商品の拡充、仕入機能の強化、ネット通販のノウハウやシステム基盤の共有を推進。綿半グループの企業価値向上を図っていく。

リグナは、家具・インテリアのECサイト・自社店舗を通じた販売事業、オリジナル商品開発事業などを手がけている。設立は2003年。ドラマ・映画への商品提供などで、ECサイト名・ブランド名である「Rigna(リグナ)」は高い知名度を有しているという。ECサイトでは国内外約180ブランド、5000点以上の家具を販売している。

綿半ホールディングスは子会社の綿半パートナーズを通じてインテリア家具のネット通販を手がけるリグナを買収
リグナのECサイト

綿半ホールディングスは1598年の創業、2018年で創業420周年。現在、「小売事業」「建設事業」「貿易事業」を手がけている。2020年3月期連結売上高は、前期比12.9%増の1201億8700万円。ネット通販は2018年に買収した綿半ドットコムがけん引し、全売上高全体の約16%がEC売上となっている。

綿半ドットコムは6月にアベルネットから社名を変更。グループ入り後、綿半グループの建設事業との連携で、プロ向け建設資材のネット通販をスタート。建設事業と仕入れを共有化し、建設資材の品ぞろえと販売網を拡大する。

綿半ホールディングスのネット通販について
綿半ホールディングスのECについて(画像は決算説明会資料からキャプチャ)

 

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