ヤマト運輸が滋賀県の統合型ビジネスソリューション拠点を本格稼働へ。ロジスティクス機能と全国の物流拠点への仕分け・輸配送機能を統合

ヤマト運輸は滋賀県湖南市の統合型ビジネスソリューション拠点を本格稼働。ロジスティクス機能と全国向けの仕分け・輸配送機能を一体運用し、受注締め時間の延長やリードタイム短縮を図る。

鳥栖 剛[執筆]

10:30

ヤマト運輸は6月1日、滋賀県湖南市に開設した統合型ビジネスソリューション拠点を本格稼働する。2025年10月から稼働しているロジスティクス機能に加え、全国のヤマトグループ物流拠点向けの仕分け・輸配送機能を新たに稼働。ロジスティクスと輸配送を一体運用することで、法人向け物流ソリューションの強化を図る。

ヤマト運輸が滋賀県の統合型ビジネスソリューション拠点を本格稼働へ。ロジスティクス機能と全国の物流拠点への仕分け・輸配送機能を統合
ヤマト運輸の滋賀県湖南市の統合型ビジネスソリューション拠点の外観

新拠点は、在庫管理や流通加工などのロジスティクス業務と、全国向けの仕分け・輸配送機能を同一施設内に集約した点が特長。これにより、翌日配送分の受注締め時間延長や、商品配送までのリードタイム短縮を実現し、荷主企業の販売機会拡大につなげる。

在庫保管倉庫から輸配送拠点までの横持ち輸送や積み替え作業が不要になるため、輸送品質の向上や温室効果ガス排出量の削減にも寄与するという。さらに、ヤマトグループの輸配送ネットワーク上に在庫拠点を置くことで、需要に応じた在庫補充や拠点間移動を迅速に行いやすくなり、在庫最適化にもつながるとしている。

立地面では、名神高速道路「栗東湖南インターチェンジ」から約2.1kmに位置し、京都市、大阪府、神戸市まで100km圏内と、京阪神エリアへのアクセスに優れる。また、名神高速道路と新名神高速道路の2ルートにアクセスできるため、災害時の迂回路確保による事業継続計画(BCP)対応も見込む。東日本に主要拠点を持つ企業が関西側にも在庫を保有することで、災害時の供給リスク軽減にもつなげたい考えだ。

ヤマト運輸は、今回の拠点を通じて法人顧客のサプライチェーン全体の最適化を支援する。滋賀県は、水資源などの地理的優位性を背景に製造業の進出が活発な地域であり、サプライヤー物流の集約拠点としての活用も想定している。

新拠点の延床面積は4万2816平方メートル。所在地は滋賀県湖南市石部緑台1-12-1「UIB湖南ロジスティクスセンターII」1階。施設内には休憩用ラウンジ、24時間営業の無人コンビニエンスストア、シャワー室、非常用発電設備なども備える。

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