ビューティガレージが発表した2026年4月期連結業績は、売上高が前期比13.3%増の381億9700万円、経常利益は同4.9%減の15億600万円だった。美容業界向けBtoB-ECを中核に、店舗設計や開業・経営支援までを組み合わせて成長してきたビューティガレージ。そのビジネスモデルと今後の成長戦略を解説する。
中核は美容サロン向けBtoB-EC、物販を起点に周辺サービスへ拡大
ビューティガレージの事業は、「物販事業」「店舗設計事業」「ソリューション事業」の3本柱で構成する。

主力の物販事業は、美容サロン向け商材や機器、化粧品・材料などを扱うBtoB-ECが中心だ。2026年4月期の売上高は前期比12.5%増の311億9300万円で、全社売上高の81.7%を占める。物販事業におけるEC売上高は同13.8%増の277億200万円で、EC比率は88.8%に達している。
商品構成では、化粧品・材料の売上高が前期比17.7%増の202億9000万円と大きく、機器・用品売上高が続く。顧客基盤も拡大しており、アクティブユーザー数は20万9536口座、ロイヤルユーザー数は9万4598口座となった。美容サロン向けネットショップ構築サービス「Salon.EC」の登録サロン事業者数も3469件まで拡大した。
加えて、店舗設計事業ではサロンや医療・クリニック向けの設計施工を手がけ、ソリューション事業では店舗リース・サブリース、保険、インフラ、開業支援などを提供する。単なる商材ECではなく、開業前から開業後までを支える業界特化型プラットフォームをめざしている点が特長だ。
市場規模は将来的に1.4兆円超へ。提供領域・顧客領域の拡大を推進
ビューティガレージは将来的な成長戦略として、提供商品・ソリューションサービスの拡充と、近隣市場やBtoBtoCを含むターゲット顧客領域の拡大を掲げている。
現在の潜在市場規模は約6300億円と試算。内訳は物販事業2723億円、店舗設計事業2265億円、その他1316億円。一方、将来の潜在市場規模は約1兆4500億円を見込む。内訳は物販事業7158億円、店舗設計事業2882億円、その他4456億円としている。
拡大余地として、取扱ブランドの拡充、店販商品の強化やPB機器の拡充、サロン向けECサイト構築支援、店舗リース・設備リースの拡充、集客支援・採用支援・教育支援、会計支援、メディア事業などをあげている。
また、顧客領域の拡大先として、フィットネス、トレーニングジム、鍼灸院・接骨院、SPA・温浴施設、動物病院・トリミングサロン、美容クリニック・審美歯科、さらに一般消費者向けのBtoBtoCも視野に入れる。ビューティガレージの市場シェアは5%強としており、既存市場内でもなお大きな開拓余地があることを示している。
2026年4月期は増収減益。売上高は過去最高も先行投資が利益を圧迫
ビューティガレージの2026年4月期の連結売上高は前期比13.3%増の381億9700万円、営業利益は同4.8%減の15億1800万円、経常利益は同4.9%減の15億600万円、当期純利益は同8.5%減の9億3200万円だった。全事業で売上高は過去最高を更新した一方、利益面では前年を下回った。

主因は、成長戦略に沿った先行投資だ。特に物販事業では、新物流拠点「柏フルフィルメントセンター(柏FC)」の開設と本格稼働の遅れが影響し、人件費、物流関連費、減価償却費の増加が利益を圧迫した。
ただし、2026年2-4月期(第4四半期)には、消耗品出荷機能の柏FCへの移管がおおむね完了し、収益性は改善しているという。四半期ベースでは、第4四半期の売上高が初めて100億円を突破し、経常利益も過去最高を更新したという。
セグメント別では、物販事業の売上高が前期比12.5%増の311億9300万円、店舗設計事業が同11.3%増の39億2400万円、ソリューション事業が同25.0%増の30億7800万円だった。なかでもソリューション事業は25.0%増と高い成長率を示した。
2027年4月期は過去最高益を計画
2027年4月期の業績予想は、売上高が前期比13.0%増の431億5300万円、営業利益は同46.0%増の22億1700万円、経常利益は同46.0%増の22億円、当期純利益は同44.8%増の13億5100万円を見込む。物流関連費の抑制による販管費率の改善を見込んでおり、各利益段階で過去最高を更新する計画だ。

ビューティガレージは今後も、美容業界向けBtoB-ECを中核に据えながら、店舗設計やソリューション事業との連携を強化。提供領域と顧客領域の双方を拡大することで、中長期的な成長をめざしている。
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