学生向け会員サービス「楽天ヤング」の提供開始、楽天

年会費1780円で送料無料クーポンや書籍にポイントを10倍付与するなど特典を用意

中川 昌俊

2014年12月24日 10:10

楽天は12月22日、18~24歳および大学や専門学校などの学生を対象とした特別会員プログラム「楽天ヤング」の提供を正式に開始した。2014年10月上旬からテスト的にスタートし、好評だったため正式サービスとして開始することにした。会員になると送料が無料となるクーポンを発行するほか、本やDVDがポイント10倍で購入できるといった特典を付与する。

ネット環境に慣れ親しんでいる若年層ユーザー向けのサービスを強化することで、若年層ユーザーのリピート利用の促進を図る考え。

「楽天ヤング」は、満18〜24歳もしくは日本国内にある大学、大学院、短期大学、専門学校、高等専門学校の学生が入会できるサービス。24歳以上でも大学のメールアドレスから登録すると入会可能。

年会費は1780円で最初の3か月間は無料で利用できる。無料期間終了時点で退会手続きを取らない場合、自動的に本会員となる。

会員特典として、楽天市場で利用できる送料無料クーポンを年間12枚発行。700円までの送料を使用すると送料分が無料となる。なお、送料分についてはポイントが使用されたときと同様、店舗はその分の金額を別途楽天から受け取ることができるようになっているが、全額が返金されるわけではないという。

そのため、「楽天ヤング」への参加は店舗が希望したときのみで、送料無料クーポンが利用できるのはこちらに記載された店舗に限られている。

そのほか、「楽天ヤング」会員限定のクーポンも発行。楽天ブックスでは、本や漫画、CD、DVD、ゲーム、PCソフトなどを購入すると、楽天スーパーポイントを通常の10倍付与する。楽天トラベルでは、国内の提携宿泊施設や高速バスを予約・利用すると、楽天スーパーポイントを通常の2倍付与するなど、グループのサービスでメリットが得られるようにした。

学生向け会員サービスとしては、すでにアマゾンが書籍に10%のポイントが付与したり、お急ぎ便が使い放題となる「Amazon student」を実施している。

サービス内容や料金体系は、「Amazon student」を意識してサービスを始めたといっても過言ではない。学生のうちから利用してもらうことで、顧客としての囲い込みを図る狙い。1人あたりのライフタイムバリューを高めていく戦略をモール大手2社が取り始めている。

楽天ヤング
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