アマゾンジャパン、リヤカー付き電動アシスト自転車で商品配送

Amazonは、配達ネットワークの脱炭素化につながる持続可能な配達方法の導入に取り組んでいるという

瀧川 正実

2023年10月20日 8:30

アマゾンジャパンは10月18日、リヤカー付き電動アシスト自転車を活用した商品の配達サービスを開始したと発表した。

リヤカー付き電動アシスト自転車は、地域にネットワークを持つ事業者にラストワンマイル配送を委託する「デリバリーサービスパートナー(DSP)」がすでに活用。国内24の都道府県で数百台が稼働しているという。今後、数年以内に順次配達エリアや台数を拡大し、年間数千万個の商品を配達する予定。

アマゾンジャパンは10月18日、リヤカー付き電動アシスト自転車を活用した商品の配達サービスを開始したと発表
リヤカー付き電動アシスト自転車を活用した配送イメージ

Amazonは2040年までに、すべての事業においてネット・ゼロ・カーボンを達成するという目標を掲げている。ラストワンマイルにリヤカー付き電動アシスト自転車を使用することで、自動車や運転免許を必要とせずに配達を行うことが可能になる。これにより、温室効果ガスの排出を減らして、より持続可能な配達を実現できるという。

リヤカー付き電動アシスト自転車で配達する商品も「置き配」設定が可能。「amazon.o.jp」での注文は玄関への「置き配」が初期設定となっているが、注文確定画面などで「宅配ボックス」「ガスメーターボックス」「自転車のかご」「車庫」「建物内受け付け/管理人」から、「置き配」の指定場所を変更することができる。「置き配」によって再配達の大幅な削減にもつながっている。

リヤカー付き電動アシスト自転車を活用した配送の動画

アマゾンジャパンの配送はいくつかの手段を使い分けており、1つ目はフルフィルメントセンター(FC)から出荷する荷物を、ヤマト運輸や日本郵便、佐川急便などによるパートナー配送業者が配送する方法。

2つ目は、多数の委託先の配送業者で構成されるAmazon独自の配送プログラム「アマゾンロジスティクス」。フルフィルメントセンターから出荷する商品を仕分け用拠点「デリバリーステーション(DS)」に配送。ラストワンマイルを、Amazonと直接業務委託契約を結んだ個人事業主のドライバーが配送する「Amazon Flexプログラム」、街のビジネスオーナーが空き時間にAmazonの商品を近所に配送する「Amazon Hubデリバリーパートナープログラム」、そして「デリバリーサービスパートナー」が担っている。

アマゾンジャパンはAmazonの商品を配送する起業家を支援する次世代の「デリバリーサービスパートナー(DSP)プログラム」の運用を始めた
Amazonのラストワンマイルについて(画像はAmazonのWebサイトから編集部がキャプチャ)

この記事をシェアしてほしいタヌ!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored

「サムソナイト」「グレゴリー」のEC改善事例。CVR改善+購入完了率が最大45%増の成果をあげたアプローチとは 11月12日 7:00 スマホゲーム「モンスト」ファンがお得にアイテムを購入できる「モンストWebショップ」はなぜ「Amazon Pay」を選んだのか。導入効果+UI/UX向上に向けた取り組みを聞いた 10月30日 7:00 アンドエスティが「3Dセキュア2.0」の超効率的運用に成功したワケ。オーソリ承認率大幅改善、売上アップにつながった不正対策アプローチとは? 10月28日 7:00 EC業界で市場価値を最大化する――「全体を見渡せる人材」になるためのキャリア設計 10月27日 7:00 転売ヤーが引き起こすEC市場の混乱に立ち向かう! Shopifyパートナー・フラッグシップが提案する最新対策 9月29日 8:00 14か月で累計売上30億円超え。 韓国のネイルブランド「ohora」の急成長を支えたEC戦略とは 9月22日 8:00 生成AI検索が変える消費者の購買行動。UGC活用でサイト流入を最大化する 9月10日 8:00 ほしい商品が見つからないイライラを解消し、CVRを向上! 検索機能強化と顧客満足度アップを実現するBtoB-ECサイト改善のポイントとは? 9月9日 7:00 B向けEC担当者必見。BtoBビジネスを成功に導くサイト内検索の最適化戦略 9月3日 8:00 クリック率3倍、セッション数2.3倍を実現したECサイトの取り組みとは? リアル店舗のような“ワクワク感”を再現するPLAZAの事例 9月2日 7:00