高野 真維 2023/11/14 7:00

プレスリリース配信サービス「PR TIMES」を運営するPR TIMESが10月28日に開催した「プレスリリースアワード2023」で、ヤッホーブルーイング、花王、ライオン、「パインアメ」で知られるパインなどECサイトを運営する企業などを表彰した。

プレスリリースアワード PR tTIMES ヤッホーブルーイング アワード 受賞

総数1161件から10件のプレスリリースを表彰

2022年9月1日から2023年8月31日に国内で発信されたプレスリリース1161件がエントリーし、ヤッホーブルーイングなど11社のプレスリリース10件が10部門のアワードに選出された。

2023年に「PR TIMES」で最も多く登録されたキーワードは「DX」で、2位に「イベント」、3位に「SDGs」が続いた。このほか、2023年はAIの発展が著しく、プレスリリースにもその傾向があったという。プレスリリースにキーワード登録があった「AI」の数は、2022年比で約58%増の9454件となった。

プレスリリース中のキーワード登録数ランキング
プレスリリース中のキーワード登録数ランキング

インフルエンス賞

発信と活用により社内外へ最も広く好意的な影響をもたらしたプレスリリースに贈る賞。受賞企業はヤッホーブルーイングで、次のプレスリリースが受賞対象になった。

授賞式で登壇したヤッホーブルーイング ヤッホー広め隊 ユニットディレクター 渡部翔一氏(画像右)
授賞式で登壇したヤッホーブルーイング ヤッホー広め隊 ユニットディレクター 渡部翔一氏(画像右)

表彰理由は以下の通り。

  • 「隠れ節目祝い」とは何か、質の高い画像を使って簡潔に伝えている
  • サービスの開発背景も丁寧に描かれていて、読み手の関心をひく
  • 社内の子育て中スタッフの意見を取り入れプレスリリースを仕上げており、ユーザー目線に寄り添った内容で、SNSでの反響や報道につなげている

プレスリリースでとりあげている、「卒乳」などの人生の節目をお祝いするサービス提供のきっかけは、当社のサブスクリプションサービスを、妊娠を機に退会されたお客さまがいたこと。ビール会社はお客さまの人生の節目に携わっていることに気づかされた。ビールメーカーとしては「卒乳」はセンシティブなテーマ。社内のパパ・ママスタッフの意見を聞きながら今回のプレスリリースを打ち出した。(渡部氏)

ヤッホーブルーイング アワード 

ソーシャル賞

社会とのつながりを表現し深めることに最も貢献したプレスリリースに贈る賞。受賞企業は医療従事者向けのアパレルECを運営するクラシコで、次のプレスリリースが受賞対象になった。

表彰理由は「単純に自社製品を宣伝するのではなく、社会の関心ごとに絡めながら、さりげなく商品のPRにつなげている点」などとしている。

パブリック賞

情報の平等と信頼を実現することに最も忠実なプレスリリースに贈る賞で、受賞企業は花王とライオン。

※ライオンのニュースリリースでも同内容を発表。ライオンのニュースリリースも同賞の受賞対象となった

花王とライオンが共同で開発したつめかえパック
花王とライオンが共同で開発したつめかえパック

表彰理由は、「自社の都合よりも、まさにパブリックに忠実な発表」「アップサイクルを実現するための構造、これまで両社がリサイクルを推進してきた歴史や数字データ、市場全体の状況など、実態や背景が丁寧に伝えられている」などがあげられた。

ヒューマン賞

プロダクトや社員、顧客に対する愛と情熱が最も感じられるプレスリリースに贈る賞で、受賞企業は菓子製造・販売のパイン。主力商品の「パインアメ」に関連する次のプレスリリース受賞対象となった。

プレスリリースでとりあげた「パインアメ」の復刻缶
プレスリリースでとりあげた「パインアメ」の復刻缶

表彰理由は、「ロングセラー商品(「パインアメ」)らしく、企業の歴史と長年支持してくれている顧客への愛と情熱を存分に感じさせるものだった」「顧客とのつながりを大切にする同社の姿勢がしっかり盛り込まれている」といったものだった。

ストーリー賞

人に語りたくなるストーリーを最も有しているプレスリリースに贈る賞で、受賞企業は水産業を手がける邦美丸(くにみまる)。

受注漁のプレスリリースを打ち出した邦美丸
受注漁のプレスリリースを打ち出した邦美丸

表彰理由は「受注型漁の意味をしっかり捉えている」「受注漁の特徴や意義が説得力のある形で伝わってくる」などがあげられた。

イノベーティブ賞

既成概念に縛られず表現や用途を最も拡大したプレスリリースに贈る賞で、受賞企業はアース製薬。

表彰理由は「中期経営計画をコミック化したこと自体を、コミック仕立てのプレスリリースで伝える斬新さ」「社内向け施策を一貫した姿勢で対外的に発表することで、社の姿勢が社員を含めた広いステークホルダーに伝わる」などとしている。

グレートステップ賞

覚悟を持って発信に挑戦し、最も飛躍したプレスリリースに贈る賞で、受賞企業は靴下ECのマリモ。

靴下ECを運営するマリモ
靴下ECを運営するマリモ

表彰理由は「家族や顧客、協業パートナーへの愛が読み手を動かし、社会課題への新しいアプローチ方法を提案した」などとしている。

ローカル賞

発信と活用により地元の魅力を内外へ広げることに最も貢献したプレスリリースに贈る賞で、福島県・南相馬市が発表した、次のプレスリリースが受賞対象となった。

表彰理由は、「成人式ということで普通の自治体なら“戻ってきて”と伝えたいところを、“いってらっしゃい”と新しい門出の後押しをしている点が秀逸」など。

エンパシー賞

受け手の心を動かし共感を育むことで最も飛躍したプレスリリースに贈る賞で、受賞したのは学校法人武蔵野大学。

表彰理由は、「発起人である大学生の切なる想いを載せ、読み手を共感へと導くプレスリリースの構成になっている」「記者発表会にメディアを集めることに成功している」など。

特別賞

部門賞にはあてはまらないものの、表彰したいプレスリリースや発表者の行動を讃える賞で、受賞企業は食品製造のコウダプロ。

受賞企業は「商品の特徴が一発でわかる写真や、実際に食べた人の声、アンケート結果など、テキストと写真とグラフがバランスよく配置され、飽きずに読み進められる」など。

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2023/10/13 11:01107156618
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