松原 沙甫[執筆] 2023/12/12 10:00

マーケティング支援のグライダーアソシエイツが実施した、アプリ運営の課題や予算に関する実態調査によると、BtoCアプリの運営予算について平均的なマーケティング予算は月額81万8000円、コンテンツ制作予算は月額74万9000円だった。

BtoCのアプリ化をした狙いを聞いたところ、最も多かったのは「利便性向上」で32.1%。「売り上げ向上(EC)」が31.7%、「売り上げ向上(店舗)」が26.9%と続いた。

マーケティング支援のグライダーアソシエイツが実施した、アプリ運営の課題や予算に関する実態調査 アプリ化の狙い
アプリ化の狙い

アプリの開発体制はフルスクラッチが約92%を占めた。内訳は「自社・内部ですべて開発」が27.5%、「外部に完全委託」が28.6%、「一部を自社で開発」が36.4%など。近年市場規模を拡大している「ローコード・ノーコードプラットフォーム」の利用割合は7.3%にとどまった。

マーケティング支援のグライダーアソシエイツが実施した、アプリ運営の課題や予算に関する実態調査 アプリ開発体制
アプリの開発体制

アプリの重要指標は「ダウンロード数」が最も多く44.3%。「アプリ利用者の満足度」が30.3%、さらに「CV数(売り上げ貢献)」が29.1%で続いた。「アプリを通じて顧客をファン化し、ECや実店舗での売上向上をめざす」運営目標が推察できるとしている。

マーケティング支援のグライダーアソシエイツが実施した、アプリ運営の課題や予算に関する実態調査 重要指標
運営上の重要指標

アプリを運営する課題は、「アプリを運営するための人的リソースが足りない」が60.2%で最多。「業務内容が属人化・ブラックボックス化しやすい」が58.3%、「アプリ上で配信するコンテンツの制作に工数がかかり困っている」が53.1%などと続いた。

マーケティング支援のグライダーアソシエイツが実施した、アプリ運営の課題や予算に関する実態調査 運営の課題
運営上の課題

アプリの継続利用のために取り組んでいることは、「アプリの使いやすさ、視覚的な魅力の向上(UI/UXの向上)」が70.4%。「バグ・クラッシュが起こらないようにする」が67.9%、「定期的にアプリ内のコンテンツを更新し、新しい情報を届けること」が67.4%。

マーケティング支援のグライダーアソシエイツが実施した、アプリ運営の課題や予算に関する実態調査 継続利用のための施策
継続利用のための取り組み

調査概要

  • 調査対象者:民間企業に勤めている、自社が運営するスマートフォンアプリケーションの企画・マーケティング担当に従事している1007人。アプリの種別、役職や企業規模、決裁権等の有無は問わない
  • 調査設計・分析:グライダーアソシエイツ
  • 調査期間:マクロミル
  • 調査期間:2023年11月24~27日
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