松原 沙甫[執筆] 1/29 9:30

ディスカウントストアや食品スーパーなどを運営するマキヤは1月24日、生活雑貨などのEC事業を手がけるユージュアルグループを買収すると発表した。買収価格は非公開。

ユージュアルグループは、「ライフスタイル&生活雑貨のMoFu」(楽天市場)などECモールで事業を展開するユージュアル、アウトドア用品のEC企業PEAKS&TREES、ユージュアルの100%子会社でEC事業を手がけるCheek、KoroPockle、La Stantaの計5社で構成している。

ユージュアルとPEAKS&TREESの株主は、代表取締役の神戸慎樹氏ら計3人。マキヤはユージュアルの発行済株式1500株、PEAKS&TREESの発行済株式1200株を、株主の3人から取得する。株式譲渡日は2024年2月26日付を予定している。

ユージュアルグループは「Amazon」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」のECモールで事業を展開。自社ツールを用いた旬の売れ筋商品の選定と仕入れ販売、メーカーと協力して開発した競争力のある自社企画商品の販売で売上高を拡大しているという。

ユージュアルの2023年3月期業績は、売上高が前期比6.7%増の59億4300万円、営業利益は同30.2%減の1億5500万円、経常利益は同25.0%減の1億7100万円、当期純利益は同18.1%減の1億2700万円。

ディスカウントストアや食品スーパーなどを運営するマキヤは、生活雑貨などのEC事業を手がけるユージュアルグループを買収する
楽天店の「ライフスタイル&生活雑貨のMoFu」(画像は同店から編集部がキャプチャ)

マキヤは静岡県富士市に本社を置く東証スタンダード市場に上場。総合ディスカウント店「エスポット」、食品スーパー「ポテト」「mammy」のほか、「業務スーパー」「ハードオフ・オフハウス」「ダイソー」などのフランチャイズ店を、静岡県、神奈川県、埼玉県、山梨県で合計103店舗を展開している。

グループが運営する店舗小売事業とユージュアルグループが手がけるEC事業の融合によるシナジー効果で、顧客マーケットの拡大、新たな仕入れルートの開拓による商品力の強化、顧客の囲い込みによる収益性の拡大など、双方のグループにとって事業拡大による経営基盤の強化が図れると判断。買収に踏み切った。

マキヤの2023年3月期連結業績は、売上高が同3.5%増の709億3800万円、営業利益は同2.7%減の16億3500万円、経常利益は同0.2%減の18億1200万円、当期純利益は同10.8%減となる11億8700万円。

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