ヤマトHD、三菱UFJキャピタルなどが出資するファッション通販プラットフォーム「60%」とは

「60%」はアジアのブランドを日本市場へ展開することで着実に成長を遂げてきたという

松原 沙甫[執筆]

2024年2月13日 9:00

アジアのブランドを集約したファッションECサイト「60%」を運営するシックスティーパーセントは2月7日、4億6000万円の資金を調達したと発表した。これにより累計調達金額は6億5000万円となる。

投資したのはヤマトホールディングス、グローバル・ブレイン(YMT-GB 投資事業有限責任組合)、三菱UFJキャピタル(三菱UFJ キャピタル7号投資事業有限責任組合)、PE&HR(埼玉りそな創業応援投資事業有限責任組合)、HAKOBUNE(HAKOBUNE1号投資事業有限責任組合)、フロンティアインターナショナルと個人投資家。

2021年4月に実施した資金調達時と比較すると、月間流通総額は約5倍以上に伸長。取り扱いブランド数は3倍以上に増加し、商品数は10万点を突破している。調達資金は、さらなる事業拡大と海外展開に充当する。

これまで日本国内のユーザーを中心に事業を展開してきたが、2024年3月にグローバル版のECサイト(英語版)をリリースする予定。国内外のユーザーに向けた「グローバルマーケットプレイス」としてプロダクトを拡張する。

「60%」では、物流、言語、決済、カスタマーサービス(CS)などを自社で管理する「独自の越境ECソリューション」を構築。ブランドは初期コスト、運営コストをかけることなく、契約から最短3日後には海外ユーザーに対して商品販売をスタートできる体制を整えているという。

「60%」は2023年12月末時点で、アジア10か国から約1500ブランドが出店。主にアジア各地のローカル、インディーズブランドが中心となっており、日本では見つけることができない商品ラインアップに関心を持つZ世代が注目、利用者の10~20代の割合は約9割を占めている。SNSの総フォロワー数は47万人、月間利用者数は55万人、顧客の平均年齢は21歳、平均注文単価は1万3000円。

アジアのブランドを集約したファッションECサイト「60%」を運営するシックスティーパーセントは2月7日、4億6000万円の資金を調達したと発表
「60%」の主な数値

 

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