EC構築プラットフォーム「ecbeing」の流通総額は1.2兆円、導入企業の総受注件数は8300万件【2023年実績】

2023年は店舗を持つアパレル業界など業界・業態のECサイト、モール型やネットスーパーなどの大規模ECサイトを構築。法人間取引(BtoB)でのDX化も受注規模拡大に寄与したとしている

瀧川 正実

2024年2月15日 10:00

ecbeingは、ECサイト構築プラットフォーム「ecbeing」の2023年における流通総額が前期比25.2%増の1兆2405億円に達したと発表した。流通総額は、「ecbeing」を導入している1600超のECサイト経由売上を合算した数値。

「ecbeing」の流通総額の推移

流通総額増加の最大要因は受注規模の拡大という。「ecbeing」導入企業の年間総受注件数は8359万件で過去最高。2019年が約4537万件、2020年は約6233万件、2021年は6479万件、2022年は7377万件だった。

「ecbeing」の総受注件数の推移

2023年は店舗を持つアパレル業界などさまざまな業界・業態のECサイト、モール型やネットスーパーなどの大規模ECサイトを構築。法人間取引(BtoB)でのDX化も受注規模拡大に寄与したとしている。

新規構築ではない既存の「ecbeing」導入サイトでは、顧客のファン化に成功している企業が増加。CRM施策でのF2転換強化やLTV(顧客生涯価値)向上に注力する企業が増え、受注数増にも貢献したという。

ファン化に成功した企業では、ecbeingのデータマーケティングツール「Sechstant(ゼクスタント)」、レビュー・SNS連携・動画・店舗予約・アプリ・AIチャットボットなどの最新トレンドに特化した「マイクロサービス」の活用も進んだとしている。

ecbeingの林雅也社長は近年の市場環境を踏まえ、2024年の展望について以下のコメントを発表した。

BtoCにおいては2023年、Web上での新規顧客獲得コストの増大、過剰な店舗出店状況、生活者のオムニチャネル化が進んだ。この厳しい競争環境のなかで生き残るためには、Eビジネスを構築し、Webとリアルのデータを活用してLTV(顧客生涯価値)を向上させる必要がある。そのため、データ活用の重要性がますます高まっていく。ecbeingはデータマーケティングツール「Sechstant(ゼクスタント)」を中心としたデータ分析から、その結果を活用した施策まで、全方位的な支援を提供していく。

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